ブラックホールの超近くを星が周回する「X9」、チャンドラX線観測衛星が観測
sorae.jp / 2017年3月15日 12時29分
ミシガン州立大学の研究者はNASAの望遠鏡を利用して、ブラックホールの非常に近くを周回する恒星を発見しました。地球から1万4800光年先に存在するこの白色矮星の連星「X9」は球状星団「47 Tucanae」に存在し、わずか地球と月の2.5倍の距離をブラックホールに引っ張られながら周回しているのです。
チャンドラX線観測衛星を利用した観測では、この白色矮星はブラックホールの周りを28分の周期で公転しています。また最終的には白色矮星の物質はどんどんブラックホールに吸い取られ、やがて惑星程度の質量になるか、あるいは消失してしまう可能性もあります。
また、この星自身に関しても「どうやって連星になったのか」など、謎だらけです。もしかしたら、以前は巨大な恒星が分裂したのかもしれません。今回の発見をした共同研究者のJay Strader氏は、「長い間、球状星団にブラックホールが存在するケースはまれ、あるいは無いと考えていました。しかし今回の発見は、その考えを覆す証拠となります」と語っています。
Image Credit: NASA/CXC/M.Weiss
■Record-Setting Star Orbits Dangerously Close to Black Hole
http://www.space.com/36053-black-hole-closest-orbiting-star.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■This star orbits a black hole once every half hour
https://www.slashgear.com/this-star-orbits-a-black-hole-once-every-half-hour-13478497/?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
超新星の後に残された白色矮星 爆発から800年以上経って再び活発化した可能性
sorae.jp / 2024年7月17日 18時32分
-
吾妻鏡に記録が残る超新星爆発、その残骸が再び活性化 東大の研究
財経新聞 / 2024年7月13日 10時12分
-
未同定だった1181年の「客星」は唯一の特殊なIa型超新星爆発、東大などが解明
マイナビニュース / 2024年7月9日 11時4分
-
約133億年前の宇宙に球状星団の祖先の星団、JWSTの観測から早大などが発見
マイナビニュース / 2024年7月5日 17時16分
-
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、133億光年かなたの星団を捉える
共同通信PRワイヤー / 2024年7月4日 11時0分
ランキング
-
1去勢された「宦官」は長寿集団だった…女性の寿命が男性よりもずっと長い理由を科学的に解説する
プレジデントオンライン / 2024年7月18日 8時15分
-
2結婚相談所は知っている「いつまで経っても、結婚できない男女の“意外な問題点”」
日刊SPA! / 2024年7月18日 15時50分
-
3iPhoneは「128GB」か「256GB」どちらを買うべきですか?【スマホのプロが解説】
オールアバウト / 2024年7月16日 21時25分
-
4ロシア軍の対空ミサイルを「間一髪で回避」ウ軍のドローンが“マトリックス避け”を披露 その後反撃
乗りものニュース / 2024年7月17日 11時42分
-
51日5分で二重アゴ&首のシワを解消!魔法の顔筋トレ「あごステップ」HOW TO
ハルメク365 / 2024年7月17日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)