火星には昔「環」があり、将来復活する可能性も? 最新研究より
sorae.jp / 2017年3月27日 9時0分
火星に存在する2つの衛星のフォボスとダイモス。このうち大きい方のフォボスは、火星の「環」の再形成というサイクルの一部だという研究が、パデュー大学の大学院生のAndrew Hesselbrock氏により発表されました。
Hesselbrock氏が計算した最新モデルによると、かつてフォボスは43億年前の火星への巨大衝突によって引き起こされた環でした。そして現在のフォボスも、火星に接近することで再び環になる可能性があります。そして、火星の2/5を覆うボレアレス盆地がその衝突の痕跡だとされているのです。
火星に巨大衝突が起きた後、その破片は火星周辺に散らばり、一つの月を形成。この月が火星の重力に引かれ、バラバラに引き裂かれたとされています。さらに科学者によれば、このようなサイクルは3回〜7回も起きているとのこと。また、衝突の度にその破片は火星へと堆積していったそうです。
これまで、フォボスやダイモスは小惑星が火星重力により捉えられた結果だと考えられてきました。今回の研究はなかなか挑戦的なものですが、火星の衛星が地球の月のようにしてできたのだとしたら、なかなか興味深いですね。
Image Credit: NASA
■A Moon of Mars May Have Once Been Rings (& Might Be Again)
http://www.space.com/36132-mars-moon-phobos-rings-cycle.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Mars May Have Had Rings, and They May Come Back
http://www.popularmechanics.com/space/moon-mars/a25754/mars-may-have-once-had-rings/?utm_source=rss&utm_medium=rss
■An ongoing satellite–ring cycle of Mars and the origins of Phobos and Deimos
http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/full/ngeo2916.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
小惑星「2024 PT5」2024年9月末から2か月限定で “第2の月” になると判明
sorae.jp / 2024年9月19日 21時45分
-
スペースX、欧州の測位システム「ガリレオ」を打ち上げ(Galileo L13)
sorae.jp / 2024年9月18日 17時48分
-
9月15日は土星探査機「カッシーニ」のミッションが終了した日
sorae.jp / 2024年9月15日 20時55分
-
Message from Anna Umemiya: “I began treatment for breast cancer on July 31.”
OTONA SALONE / 2024年9月4日 16時30分
-
「月の大気」の約7割は流星の衝突に由来すると解明
sorae.jp / 2024年8月21日 21時45分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
3特殊清掃人が語る“自殺した部屋”に共通している特徴。オカルト的な出来事に遭遇することも
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時52分
-
4空母化した護衛艦「かが」前艦長が明言した“デメリット”とは それでも米国へ行く意義
乗りものニュース / 2024年9月20日 6時12分
-
5娘の世話を一切しないのに「親権をよこせ」と言う妻。破綻した夫婦が下した“至極当然の結論”
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください