記録破りに重くピュアな褐色矮星「SDSS J0104+1535」見つかる
sorae.jp / 2017年3月30日 18時14分
研究者達により、地球から約750光年先にあるとある天体「SDSS J0104+1535」が記録的に重い褐色矮星であることが判明しました。
褐色矮星とは惑星よりは大きく、しかし軽水素による核融合を起こすことができなかった天体を指します。チリにあるヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTによる新たな観測により、この天体の詳細が明らかになったのです。
SDSS J0104+1535は誕生から100億年が経っていると予測され、その質量はおよそ木星の90倍。しかし太陽は木星の1050倍もの質量を持っており、ずっと軽いSDSS J0104+1535は核融合を続けることができなかったのです。また、その構成物質のうち水素とヘリウムを除いた割合は0.01パーセント。これにより、SDSS J0104+1535はもっとも「ピュア」な褐色矮星であることも判明しています。
今回の研究の主筆を努めたカナリア諸島の天文物理学協会のZengHua Zhang氏は「このようにピュアな褐色矮星を発見できるとは、まったく期待していませんでした」と述べています。もしかすると今後も、このような非常に重い褐色矮星が見つかるかもしれませんね。
Image Credit: John Pinfield
■Record-Breaker! Heftiest and Purest ‘Failed Star’ Identified
http://www.space.com/36242-most-massive-purest-brown-dwarf.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
京大、Ia型超新星の爆発メカニズムを「デトネーション」を用いて解明
マイナビニュース / 2024年9月20日 12時57分
-
すばる望遠鏡とJWST、天の川銀河の最外縁部の星形成領域を捉えることに成功
マイナビニュース / 2024年9月17日 17時25分
-
星々を生み出す幻想的な星形成領域「NGC 1333」 ウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年9月2日 20時56分
-
東工大など、フッ素の中性子過剰核「30F」でも魔法数20の消失を確認
マイナビニュース / 2024年8月29日 18時49分
-
時速150万km以上で銀河系から遠ざかる褐色矮星 市民科学者が発見 NASA
財経新聞 / 2024年8月26日 10時4分
ランキング
-
1「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分
-
2どんな時にスマホを買い替える? 3位スペック不足を感じた時、2位故障した時…1位は?
まいどなニュース / 2024年9月23日 16時0分
-
3健康診断の数値が改善する7つの習慣とは…いわき市で糖尿病の専門医師が解説・福島県
福島中央テレビニュース / 2024年9月23日 14時31分
-
4痛くて腕が上がらない…【医師監修】五十肩という思い込みには要注意!痛みの原因と病状セルフチェック
ハルメク365 / 2024年9月23日 11時50分
-
5コーヒーよりもはるかに効果的…88歳医師が「長生きしたいならこれを飲むべき」と強く勧める"飲み物"
プレジデントオンライン / 2024年9月23日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください