国産「H3」ロケットのエンジン「LE-9」、種子島宇宙センターで燃焼試験へ
sorae.jp / 2017年4月3日 9時11分
2017年3月31日、H3ロケットの第1段エンジン「LE-9」が種子島宇宙センターの試験場に設置されました。準備作業ができ次第、燃焼試験が行われます。
エンジンに推進剤を送る「ターボポンプ」単体の試験が完了したため、エンジンの燃焼試験へと開発段階が進みました。
H3は、H-ⅡAロケットの後継機です。2001年から運用されてきたH-IIAですが、今のところ2023年度に運用を終了することになっています。H3は2020年に種子島から試験機1号機の打ち上げを予定しています。
H-ⅡAのエンジン「LE-7A」の推力が112トンであるのに対し、LE-9の推力は150トン。H3はミッションに合わせて2基、または3基のLE-9を用います。
LE-9はLE-7Aよりも構造が簡単なエンジンサイクル「エキスパンダブリード」を採用しています。H-Ⅱ、H-ⅡA、H-ⅡBロケットにも同じエンジンサイクルが採用されているため、実績は確かです。しかし、今回のLE-9は他の同サイクルのエンジンよりも推力が大幅に上がっているため、楽に製造できるわけではありません。ロケットにおいてエンジンの開発は難しいとされていることからも、一筋縄ではいかないでしょう。
Image Credit: JAXA
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