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米Moon Express、月探査着陸船「MX-1E」の概要発表 月探査レースにも参加中

sorae.jp / 2017年7月13日 10時33分


 
いよいよ年内の探査機打ち上げに向けて盛り上がる、グーグルが支援する民間初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」。そのファイナリストに残ったアメリカの「Moon Express」が、さらに将来を見据えた月面探査着陸船「MX-1E」の概要を発表しました。
 
以前Moon Expressは月探査機「MX-1」を公開していましたが、MX-1Eは幅0.9x高さ1.4mとよりスリムで着陸船らしい姿に。機体には1基のエンジンを搭載し、月面に運搬可能なペイロードは最大30kgとなります。2019年にはGLXP後初ミッションが行われ、月の南極付近で水やその他の資源の探査を行うとのこと。また2020年には初の商業的な月のサンプルリターンミッションを行いたいとしています。
 

 
また、MX-1Eを複数個合体させた「MX-2」「MX-5」「MX-9」も計画されています。それぞれの数字はエンジンの基数を示し、着陸船やオービター(周回宇宙船)、探査機としても利用可能。そしてこれらの大型な宇宙船は金星ミッション、あるいは火星の衛星へのミッションも想定されているのです。またMX-9はMX-1Eを搭載し、サンプルリターンミッションの実施も可能となっています。このMX-9は2020年に打ち上げられる予定です。
 
現時点では、これらの着陸船の価格は公開されていません。ただし、Moon Expressの代表はMX-1とロケット・ラボの「エレクトロン」ロケットの合計コストは1000万ドル(11億円)以下だと表明しています。エレクトロンロケットの打ち上げコストは550万ドル(約6億円)だと言われているので、MX-1の機体コストは450万ドル(約5億円)以下ではないかと予測されます。
 

 
Moon Expressの計画は民間企業による月面探査を安価に実現しようとしています。現在はスペースX社などの民間企業による軌道上での宇宙開発が盛んですが、いよいよ人類はその足を月にまで伸ばそうとしているのです。
 
Image Credit: Moon Express
■Moon Express Unveils Plan to Help Explore Solar System on a ‘Grand Scale’
https://www.space.com/37464-moon-express-solar-system-exploration.html
■To mine the Moon, private company Moon Express plans to build a fleet of robotic landers
https://www.theverge.com/2017/7/12/15958164/moon-express-robot-landers-private-mining-outpost
■Moon Express Sets Its Sights on Deliveries to the Moon and Beyond
https://www.nytimes.com/2017/07/12/science/moon-express-landers.html?mcubz=1

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