国産民間ロケット「MOMO」打ち上げ延期、慎重な判断
sorae.jp / 2017年7月29日 19時3分
本日7月29日の打ち上げが延期され、翌30日となったインターステラテクノロジズ(IST)の観測ロケット「MOMO」。その理由は、気象条件を慎重に判断してのものだった。
本日の天気予報は晴れだったが、朝から雲が切れず、ときおり霧が出る状況が続いた。打ち上げ場の大樹町多目的公園内に設置されたパブリックビューイング会場では、数百m離れた場所にあるJAXAの飛行船格納庫が全く見えなくなることもあった。
朝10時の判断では、打ち上げの条件のひとつである「600m離れた組立棟から発射台が見えること」をクリアしていたが、11時にロケットを発射台に移動させようとしたところ発射台が霧で見えず、小雨も降っていたため中止を決めたとのことだ。ただ、昼頃には霧は晴れ上がり、打ち上げが予定されていた15時過ぎには空も晴れ間が多くなっていた。
このことについてISTの稲川貴大社長は「霧や雨でロケットが濡れると電子機器が不具合を起こしたり、液体酸素配管が凍結することも考えられた。このような条件での動作確認を経験していないので、安全側の判断をした。ただ、今の天候を見ると打ち上げ可能だったかもしれないとも思えるので、条件の緩和は今後の課題」と、確実な打ち上げ成功のために慎重に判断したことを説明した。
また、延期後の打ち上げ予定は翌日の7月30日午前5時から8時。ISTの打ち上げスタッフは未明から準備する必要があるため、中止するのであれば早く中止して撤収し、充分に休息をとることも考慮されたようだ。
出資者の堀江貴文氏は「開発を始めたころは平均年齢が高く、自分が最年少ぐらいだったが、今は20代のメンバーが多くなった。若い人が自分もロケットを作れると考えてくれるのがうれしい。打ち上げに成功したらスペースXなど、海外のライバルの見学に連れて行きたい」と、ISTの発展を喜んだ。
Image Credit: IST、大貫剛
この記事に関連するニュース
-
ISTが事業報告会を開催 - 新経営陣が登壇し開発・ビジネスの展望を説明
マイナビニュース / 2024年7月8日 7時3分
-
H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかかる防災への期待...「攻めの姿勢」で世界に示した技術力の優位性
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月1日 22時10分
-
H3ロケット3号機現地取材 第2回 射点への機体移動が完了、7月1日12時6分の打ち上げに向け準備が進む
マイナビニュース / 2024年7月1日 0時0分
-
H3ロケット3号機現地取材 第1回 もはや「試験機」ではない3号機、打ち上げは天候不良で1日延期へ
マイナビニュース / 2024年6月29日 8時0分
-
H3ロケット打ち上げ7月1日に 3号機、悪天候で延期
共同通信 / 2024年6月28日 18時24分
ランキング
-
1去勢された「宦官」は長寿集団だった…女性の寿命が男性よりもずっと長い理由を科学的に解説する
プレジデントオンライン / 2024年7月18日 8時15分
-
2結婚相談所は知っている「いつまで経っても、結婚できない男女の“意外な問題点”」
日刊SPA! / 2024年7月18日 15時50分
-
3iPhoneは「128GB」か「256GB」どちらを買うべきですか?【スマホのプロが解説】
オールアバウト / 2024年7月16日 21時25分
-
4ロシア軍の対空ミサイルを「間一髪で回避」ウ軍のドローンが“マトリックス避け”を披露 その後反撃
乗りものニュース / 2024年7月17日 11時42分
-
51日5分で二重アゴ&首のシワを解消!魔法の顔筋トレ「あごステップ」HOW TO
ハルメク365 / 2024年7月17日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)