ロッキード・マーティン、火星探査用の再使用可能な着陸船「MADV」公開
sorae.jp / 2017年10月3日 16時46分
今や宇宙機関だけでなく民間企業もその目標に定めている「火星」ですが、ロッキード・マーティンはその火星探査用の再使用可能な着陸船「MADV(Mars Ascent/Descent Vehicle)」を公開しました。
現在ロッキード・マーティンはNASAと共同で、2028年までに火星に有人宇宙ステーションを建造する「MBC(Mars Base Camp)」計画を進めています。このMars Base Campでは1000日などの長期間の飛行士の滞在が予定されており、またMADVは火星表面への着陸/離陸用として利用されるのです。
MADVはスペースXの「ファルコン9」ロケットでも利用されている超音速逆噴射技術により、火星への着陸時に減速。燃料には液体酸素と液体水素を利用し、宇宙ステーションから燃料を補給します。それぞれを生成するための水は当初は地球から、やがては小惑星や火星衛星、あるいは火星の氷から補給するそうです。またそのための採取探査機「WDVs(Water Delivery Vehicles )」も用意されます。
MADVの内部には4人の宇宙飛行士が搭乗でき、2週間ほどの火星探査が可能だとしています。また万が一の事故に備え、MADVは2機体制で運用されるようです。
このMADVやMBCはNASAの「NextSTEP」プログラムの一環として、火星の居住地区のデザインとして提案されたものです。またロッキード・マーティンは月や火星探査用の宇宙船「オライオン」の製造にも携わっており、MADVやMBCはその次の一歩となりそうです。
Image Credit: Lockheed Martin
■Lockheed Martin Unveils Sleek, Reusable Lander for Crewed Mars Missions
https://www.space.com/38306-lockheed-martin-reusable-mars-lander-unveiled.html
この記事に関連するニュース
-
火星での「サバイバル」は可能? 仏研究グループが「宇宙農業」の可能性を探る火星ローバーを提案
sorae.jp / 2024年5月2日 20時45分
-
中国人の月面着陸、2030年までに実現へ―中国メディア
Record China / 2024年4月27日 10時30分
-
ULAがデルタIVヘビーの最終打ち上げに成功 デルタシリーズ運用に幕
sorae.jp / 2024年4月23日 6時24分
-
日本人宇宙飛行士に2回の月面着陸機会 「アルテミス計画」与圧ローバー巡り日米間で署名
sorae.jp / 2024年4月15日 11時4分
-
火星での生命探査にパラダイムシフトを起こすか 米大学院生が提案する斬新なミッション
sorae.jp / 2024年4月12日 9時22分
ランキング
-
1やよい軒で「わかってる」人が頼んでるメニュー。「神」「最強」の声も...。《編集部レビュー》
東京バーゲンマニア / 2024年5月6日 17時0分
-
2「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
3【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの? 原因&治療法を眼科医に聞いてみた
オトナンサー / 2024年5月6日 20時10分
-
4死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
-
5枯れたミントを畑に捨てたら…3年後に「地獄絵図」、 繁殖力に地主も後悔「土の総入れ替えしかない」
まいどなニュース / 2024年5月3日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください