太陽系に飛来した「オウムアムア」 葉巻のように細長く回転する天体だった
sorae.jp / 2017年11月21日 7時48分
2017年10月19日に史上初めて太陽系外から飛来してきた恒星間天体「1I/2017 U1」こと、「オウムアムア」。こちらがESO(ヨーロッパ南天天文台)の観測により、非常に細長くさらに軸が回転していることが判明しました。今回の報告は、ネイチャー誌に報告されています。
今回の発表は超大型望遠鏡VLTの観測に基づくもので、オウムアムは長さと幅の比が10:1と非常に細長く、また7.3時間毎に軸が回転していると発表されています。そして本体の長さは最低で400m、組成は岩石(と金属の複合体)から成り立っているようです。上の画像はアーティストによる予測CGですが、まるで葉巻のような不思議な形状をしていることがわかりますね。
さらに、オウムアムアはダークレッド色となっているようです。これは、数百万年にわたって高エネルギーの宇宙線に晒され続けてきたことが原因だと考えられているそうです。
今後、科学者はハッブル宇宙望遠鏡やスピッツァー宇宙望遠鏡を利用して、太陽系から離れていったオウムアムアの観測を続けたいとしています。そして同天体が正確にどの地点からやってきて、どこへ行くのを解き明かそうとしているのです。
Image Credit: M. Kornmesser/ESO
■Wow! 1st Interstellar Asteroid Is a Spinning Space Cigar
https://www.space.com/38838-interstellar-asteroid-oumuamua-space-cigar.html
(文/塚本直樹)
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