スペースX、次世代大型ロケット「BFR」開発に今後は集中へ
sorae.jp / 2018年2月8日 15時42分
先日は大型ロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げを成功させ世界の度肝を抜いたスペースX社ですが、同社はすでにその次を見据えています。スペースXを率いるイーロン・マスク氏はプレスイベントにて、「今後は次世代大型ロケット『BFR』開発に集中する」と発言しているのです。
BFRは再使用可能なブースターと宇宙船を組み合わせた宇宙輸送機で、全長106m、直径9mと超大型ロケットに相当。31基の「ラプター」エンジンを搭載します。宇宙船部分は全長48m、直径9m、重量85トン、ペイロードは150トン。4基のラプターエンジンと2基の「シー・レベル」エンジンを搭載し、有人宇宙船として利用すればほぼ100人が搭乗可能です。
さらに、マスク氏はBFRのテスト打ち上げを来年にも実施する可能性があると述べています。このテスト打ち上げは小規模なものとなり、フルスケールのテスト打ち上げは3〜4年後になると表明しています。また、今後も並行して「ファルコン9」やファルコン・ヘビーの運用が続けられます。
BFRは2022年に無人の火星着陸ミッション、そして2024年には有人機と無人機による火星着陸ミッションを予定しており、さらには宇宙ステーションへの補給や人工衛星などの打ち上げ、月面探査にも利用される予定です。また、初号機の製造は2017年9月の発表時では6〜9ヶ月後に始まるとされていました。
マスク氏はその他にも、ファルコン9やファルコン・ヘビー、「ドラゴン」補給船や「ドラゴン2(有人版ドラゴン)」の開発がほぼ完了しており、一方ではBFRの宇宙船部分の開発が非常に難しいことなどを明かしています。
Image Credit: スペースX
■SpaceX Will Now Focus On Its BFR After Successful Falcon Heavy Launch
http://www.ubergizmo.com/2018/02/spacex-focus-on-bfr-successful-falcon-heavy-launch/
■Elon Musk says SpaceX to focus on BFR following Falcon Heavy launch
Elon Musk says SpaceX to focus on BFR following Falcon Heavy launch
(文/塚本直樹)
この記事に関連するニュース
-
宇宙開発をリードするスペースX どこがスゴい!? 宇宙服もご紹介!
sorae.jp / 2024年7月14日 11時33分
-
NASAとNOAAの静止気象衛星「GOES-U」打ち上げ成功 太陽の活動も観測
sorae.jp / 2024年7月13日 11時16分
-
「ファルコン9」ロケット2段目で異常発生 スターリンク衛星を予定通りの軌道に投入できず
sorae.jp / 2024年7月12日 20時7分
-
スペースX、アメリカ国家偵察局「NROL-186」ミッションの打ち上げを実施
sorae.jp / 2024年6月30日 10時36分
-
スペースX、SESの通信衛星「Astra 1P」の打ち上げに成功
sorae.jp / 2024年6月21日 11時43分
ランキング
-
1なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
2ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
3第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
-
4「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”
日刊SPA! / 2024年7月17日 18時37分
-
5イケアのモバイルバッテリーに“発火恐れ” 製造不良で一部自主回収…… 海外では事故も発生
ねとらぼ / 2024年7月17日 20時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)