NASA、宇宙ステーション運用は民間へ 月面探査を優先 WFIRSTは中止
sorae.jp / 2018年2月13日 15時33分
2019年会計年度の予算教書にて、NASAは国際宇宙ステーション(ISS)への出資を2025年に打ち切り、一部や全部の運営を民間へと委託する可能性を示唆しました。
2018年2月12日(現地時間)に公開された予算教書では、NASAは1億5000万ドル(約160億円)の予算で低軌道における民間宇宙開発の支援が盛り込まれています。今後ISSは現状のまま運用されるか、民間企業と協力して公開プラットフォームにするか、あるいは民間企業の所有物にするか、などの選択肢がありえます。
現在ロシアはISSのロシアモジュールを利用した新宇宙ステーションの建設に興味を示しています。また同じくISSを運営するカナダやヨーロッパ、日本は2024年以降のISSの運営については、明確な方針を打ち出していません。
さらに予算教書では、宇宙開発の拠点を地球低軌道から月周辺へと移すことも明かされています。予定では2022年に月周辺に「ディープ・スペース・ゲートウェイ」建造のための電源、推進システムを打ち上げ、2023年には大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と「オリオン」宇宙船による宇宙飛行士の月周辺への打ち上げも予定しています。
一方では、2020年台半ばの打ち上げに予定されていた次世代宇宙望遠鏡「WFIRST(広視野赤外線サーベイ望遠鏡)」の予算が削減されています。またその他にも、いくつかの地球観測ミッションがキャンセルされており、トランプ政権の「地球周辺から月へ」という方針が明確に打ち出されている形です。
Image Credit: NASA
■NASA Budget Proposal Plans End of NASA Funding of ISS, Seeks Commercial Transition
https://www.space.com/39661-nasa-2019-budget-proposal-ends-iss-funding.html
■Trump’s 2019 NASA Budget Request Puts Moon Ahead of Space Station
https://www.space.com/39671-trump-nasa-budget-2019-funds-moon-over-iss.html
(文/塚本直樹)
この記事に関連するニュース
-
月の裏側の資源開発に不可欠な電力をわずか3機の人工衛星がワイヤレスで供給するアイディア
sorae.jp / 2024年5月8日 17時0分
-
ロケットラボが「エレクトロン」ロケット通算47回目の打ち上げに成功 韓国の衛星とNASAの衛星を搭載
sorae.jp / 2024年5月3日 11時43分
-
ISSや太陽望遠鏡など “特別な視点”から見た2024年4月の皆既日食
sorae.jp / 2024年4月20日 21時7分
-
2021年にISSから投棄された人工物の一部が大気圏再突入後に米国の民家へ落下
sorae.jp / 2024年4月18日 21時21分
-
JAXAを退職した若田光一氏、米Axiom Spaceの宇宙飛行士兼CTOに就任
マイナビニュース / 2024年4月10日 22時6分
ランキング
-
1すき家、14日から復活する“人気メニュー”が話題に 「復刻まじか」「通常メニューにして…」
Sirabee / 2024年5月9日 4時0分
-
2クルマに出現する「光るカメ」は危険のサイン! 見慣れない「謎マーク」の意味は何? そのまま走り続けるのはNG!
くるまのニュース / 2024年5月9日 20時10分
-
3冷蔵庫で「長ネギ」がシワシワに…うまく保存するには? 消費者庁がコツを解説
オトナンサー / 2024年5月9日 22時10分
-
4「そば派」「うどん派」はどっちが多い? 5000人調査の結果が明らかに- LINEヤフー
マイナビニュース / 2024年5月9日 16時26分
-
5シャンプーは“2度洗い”が基本?「正しい髪の洗い方」をシャンプーソムリエに聞く
日刊SPA! / 2024年5月9日 8時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください