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マスク氏、ファルコン・ヘビーのセンターコアの着陸失敗の詳細説明 フェアリング回収船と新ドローン船も建造

sorae.jp / 2018年2月15日 13時7分


 
まさに歴史的偉業となった、スペースX社による「ファルコン・ヘビー」ロケットの打ち上げ。打ち上げは無事成功し、サイドコアも2基が地上へと着陸しました。しかしドローン船に降り立たず海中へと突入したセンターコアについて、その失敗の理由をスペースX創立者のイーロン・マスク氏が解説しています。
 
ドローン船「Of Course I Still Love You」に降り立つ予定だった、ファルコン・ヘビーのセンターコア。着陸の際に動作させる3つのエンジンのうち2つが動作しなかったことは、以前にも伝えられていました。そしてドローン船から約100mの海中に時速約490kmでつっこみ、ドローン船の推進装置も傷つけてしまいました。
 
マスク氏が新たに語った内容では、2つのエンジンでは複数回の再燃焼の結果、「点火補助液(Ignition Fluid)」が尽きていたのが原因だそうです。これにより外周の2つのエンジンが点火しなかったとのこと。マスク氏は付けくわえて、「修正内容は極めて明らかだ」ともしています。
 
また、スペースXは新たなドローン船「A Shortfall of Gravitas」を建造していることも明かしています。これはSF小説「Look to Windward」や「Matter」に登場した架空の宇宙船からとられた名称で、「Of Course I Still Love You」と共にファルコン・ヘビーのサイドコアの回収に利用される予定です。また、今回ダメージを受けていないドローン船「Just Read The Instructions」は「ファルコン9」ロケットの着陸に利用されます。さらに、同社はペイロード・フェアリングの回収船の建造にも取り組んでいます。
 
Image Credit: スペースX
■Elon Musk Explains Why SpaceX’s Falcon Heavy Core Booster Crashed
https://www.space.com/39690-elon-musk-explains-falcon-heavy-core-booster-crash.html
(文/塚本直樹)

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