明滅するオーロラの起源、ジオスペース探査衛星「あらせ」が解明 東京大学など発表
sorae.jp / 2018年2月15日 20時55分
東京大学らによる研究チームは、明滅するオーロラの起源はプラズマ波動「コーラス」に揺さぶられた電子であることを発表しました。研究にはジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)の観測データが利用され、研究は科学雑誌のネイチャーに掲載されています。
高緯度地域でおなじみのオーロラ嵐ですが、これは太陽風が磁気圏に捉えられエネルギーが開放されることで生じます。さらにオーロラにはカーテン状のものにくわえ、淡く明滅する斑点状のオーロラ(脈動オーロラ)が存在。後者は高度100km程度の上層大気で高エネルギー電子が降ったり止んだりすることで発生しますが、その様子がこれまで観察されていなかったのです。
そこで東京大学大学院理学系研究科の笠原慧准教授をはじめとする研究チームは、あらせの電子・プラズマ波動データを解析。そしてプラズマ波動によって電子が揺さぶられ、大気に向けて降り注ぐという物理プロセスの同定に成功しました。
今後は電子の降り込みがいつ、どこで起きるかの観測をすることで、オーロラや宇宙プラズマ物理の解明が進むと期待されているそうです。
Image Credit: JAXA
■明滅するオーロラの起源をあらせ衛星が解明
http://www.jaxa.jp/press/2018/02/20180215_arase_j.html
(文/塚本直樹)
この記事に関連するニュース
-
東大、26年かけたTAO望遠鏡を擁する天文台が完成し宇宙観測も秒読みに
マイナビニュース / 2024年5月2日 19時18分
-
東北大など、磁場で制御された「量子計量」に由来する電気伝導信号を計測
マイナビニュース / 2024年4月25日 21時45分
-
小惑星の軌道を変えるNASAの実験で飛び出した岩が将来火星に衝突するかもしれない
sorae.jp / 2024年4月25日 21時25分
-
国立天文台など、うみへび座銀河団に広域の電波放射「オオコウモリ」を発見
マイナビニュース / 2024年4月9日 15時19分
-
東大などが開発する機器、NASAアルテミス計画の月面観測装置として採択
マイナビニュース / 2024年4月8日 13時8分
ランキング
-
1「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
2親を扶養に入れるメリット・デメリットを確認してみよう
マイナビニュース / 2024年5月7日 11時2分
-
3クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
くるまのニュース / 2024年5月7日 17時40分
-
4「サプリメント同士」の“のみ合わせ”リスク もっとも注意すべきは「同じような効果のものを何種類ものむ」ケース
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 16時15分
-
5死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください