中国実験モジュール「天宮1号」、3月末〜4月中旬頃に落下予測 被害の可能性は極小
sorae.jp / 2018年3月8日 16時19分
軌道上から落下することで若干世間を騒がせている、中国の実験モジュール「天宮1号」。こちらESA(欧州宇宙機関)から、落下予測時期が3月24日〜4月19日になると発表されました。
発表によれば、天宮1号は北緯43度から南緯43度の間で落下することが予測されています。ただし、落下地点やその正確な時間は不明。一方、カリフォルニアベースの民間宇宙開発や軍事関連のアドバイスを行う非営利団体エアロスペース・コーポレーションによれば、「落下する天宮1号のデブリが人に当たる可能性はパワーボール(アメリカの宝くじ)に当選する確率の約100万分の1」だと発表されています。
天宮1号は2011年9月に打ち上げられた軌道上実験モジュールで、重量は8.5トン。これまで宇宙船とのドッキング技術の実証、さらには内部での宇宙飛行士の滞在などが実施されました。中国はそれ以外にも宇宙実験室「天宮2号」を運用しており、2020年代にはとうとう宇宙ステーション「天宮」の建築に着手します。
なお、1997年には「デルタIIロケット」の破片がオクラホマ州在住のロッテ・ウィリアムス(Lottie Williams)氏の肩に当たったことがあります。幸運なことに、ウィリアムス氏に怪我はありませんでした。
Image Credit: CMSA
■China’s Big Space Lab May Fall to Earth This Month
https://www.space.com/39862-china-tiangong-1-spacecraft-re-entry-estimate.html
■The Chinese Space Station Is Falling Back to Earth, But It Probably Won’t Hit You
https://www.space.com/39908-chinese-space-station-reentry.html
(文/塚本直樹)
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