ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、2020年5月に打ち上げ延期
sorae.jp / 2018年3月28日 13時1分
当初は2018年の打ち上げが予定されていたものの、ズルズルとその時期が繰り下がっている「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」。こちら、残念がらNASAからその打ち上げ時期が2020年5月に延期されることが発表されました。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機となり、18枚の小さな鏡を組み合わせて宇宙で展開する主鏡の口径が6.5メートル(ハッブルは2.4メートル)と非常に大きいのが特徴です。「アリアン5」ロケットによって打ち上げられ、地球から約150万km先のラグランジュ点L2に設置されます。また主鏡下部に展開するシールドで太陽や地球からの影響を最小限に抑えることで、深宇宙やビッグバン直後の銀河などの観測が期待されているのです。
NASAは今回の打ち上げ時期の延期について、本体下部に展開されるシールドなどジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のシステムのテストを重ねる必要があると説明しています。具体的にはシールドの展開と収納に思ったよりも時間かかり、また展開用のケーブルの問題でシールドに小さなキズが付くことが判明。さらに、推進システムのトランスデューサーも正しく動作していないことも問題となっています。
今回の延期により、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はその開発費用も増大することになります。
Image Credit: NASA
■NASA Delays Launch of James Webb Space Telescope Until 2020
https://www.space.com/40102-james-webb-space-telescope-launch-delay-2020.html
(文/塚本直樹)
この記事に関連するニュース
-
ペンギンと卵のような相互作用銀河「Arp 142」 ウェッブ宇宙望遠鏡観測開始2周年記念
sorae.jp / 2024年7月16日 21時22分
-
この指輪のような天体の正体は? ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年7月9日 20時33分
-
新たな星の成長を伝える“砂時計” ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した暗黒星雲「L1527」
sorae.jp / 2024年7月6日 21時26分
-
若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲
sorae.jp / 2024年7月1日 21時0分
-
ウェッブ宇宙望遠鏡で観測した“りょうけん座”のスターバースト銀河「NGC 4449」
sorae.jp / 2024年6月23日 12時16分
ランキング
-
1なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
2ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
3丁寧な言葉遣いで一見おとなしい人ほど陰湿攻撃がエグい…「目に見えない攻撃」を繰り出す人「6パターン」
プレジデントオンライン / 2024年7月16日 15時15分
-
4月々のスマホ代を「高いと感じる」…「2000円もすることに驚いた」「安いプランなのに高い」格安プランに乗り換える?
まいどなニュース / 2024年7月16日 19時45分
-
5第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください