「イータカリーナ星雲」繰り返し果てようとする恒星が生み出した芸術
sorae.jp / 2018年10月8日 17時54分
りゅうこつ座の位置、約7500光年先のにあるイータ(エータ)カリーナ星雲(Eta Carinae Nebula:NGC3372)は非常に大きな散光星雲です。そして、その美しく奇妙な姿はまるで芸術作品の様に我々は魅せられました。
イータカリーナ星雲は、連星であるイータカリーナ星(画像中央左側)の擬似的超新星爆発を繰り返した果に形成されており、複数の散開星団に囲まれています。
超新星爆発の様にも見えた複数回の擬似的超新星爆発は、地上からの観測にも大きな影響を与えてきました。1600年代後半には4等級を記録。幾度の増光や減光を繰り返した後、1840年代には-0.8等級に達し「全天でシリウスに次ぐ2番目、南天では最も明るい恒星」と観測されています。また、2000年代以降は6等級程の明るさを保っており、近く再び大きな爆発を起こす可能性も考えられています。
ベテルギウスの超新星も寸前と言われていますが、イータカリーナ星も合わせて、爆発は、1年後かもしれませんし、1万年後、10万年後かもしれません。
なお、このイータカリーナ星雲の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡による48枚のフレームと、セロ・トロロ汎米天文台による色情報を合わせたもの。赤は硫黄、緑は水素、青は酸素を表しています。
Image Credit:NASA, ESA, N. Smith (University of California, Berkeley), and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
■Star birth in the extreme
https://spacetelescope.org/images/heic0707a/
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