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NASA「SLS」ロケット、開発遅れと予算超過の報告

sorae.jp / 2018年10月12日 22時8分

米連邦取引委員会(OIG)はNASAの次期大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」について、開発の遅れと数十億ドル(数千億円)の予算超過の可能性を指摘しています。

ボーイングによって開発されているSLSは、当初の予定では2017年に月の周りを無人で飛行する「EM-1」を、そして2021年に有人打ち上げを予定していました。しかし現在はEM-1は2020年中旬に、そしてEM-2は2022年中旬に延期されています。

そしてOIGの報告によれば、ボーイングはSLSの 開発を終える前にすべての予算を使い切ってしまい、さらにコアステージのテストは予定より2年も遅れているとしています。これについて、OIGはボーイングのパフォーマンスに責任があるとしているのです。

OIGはSLSの開発に関してNASAに改善推奨を示しており、NASAも大部分について同意しています。

Image Credit: NASA
■NASA’s SLS Megarocket Over Budget, Behind Schedule, Report Finds
https://www.space.com/42092-nasa-sls-rocket-delays-overruns-oig-report.html
(文/塚本直樹)

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