赤色巨星と白色矮星が形成した宇宙の羽根「ツインジェット星雲」
sorae.jp / 2018年10月14日 21時38分
2つのローブが輝く「M2−9」は、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されたツインジェット星雲とも呼ばれる双極惑星状星雲。
ベビつかい座の方向に約2100光年離れた距離にある「M2−9」は、最期をむかえた連星が生み出した星雲です。
かつて太陽と似た質量を持った2つの恒星は、時速100万キロ以上の速度で外層を周囲に放出する赤色巨星の主星と、その先の状態である白色矮星の伴星という、終わりかけている星と終わってしまった星が連なっているもの。主星に対し白色矮星が公転することによってその相互作用が働き、通常の惑星状星雲とは異なる形状を作り上げています。
なお、2枚の蝶の羽根とも言われる「M2−9」は、公転する白色矮星が1200年以上かけて今の形状となったと考えられています。
1つの恒星の最後の姿も美しい星雲を生み出しますが、終わりゆく2つの恒星が作り出す星雲もまた綺羅びやかなで目を引きますね。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA
■The Twin Jet Nebula
https://spacetelescope.org/images/heic1518a/
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