帽子の名を持つ3000万光年離れた銀河
sorae.jp / 2018年10月22日 22時23分
「ソンブレロ星雲(M104:NGC 4595)」は、おとめ座とからす座の境界にある地球から約3000万光年離れた場所にある銀河です。その形状は、メキシコの帽子であるソンブレロに似ていることから名付けられました。
「ソンブレロ星雲」は一般的な渦状の螺旋銀河と思われていましたが、その後の研究で「楕円銀河の中に銀河ディスクと外周の暗黒帯を持ち、中に白い球根状のバルジ」で構成されている複雑な銀河であることが分かっています。また、その質量は実に太陽の8000億倍、直径は約50000光年またはそれ以上という巨大銀河です。
市販の小さい望遠鏡や双眼鏡でも条件によって「ソンブレロ星雲」を発見することができ、口径10cmの天体望遠鏡であれば暗黒帯も確認することが可能といいます。しかし、巨大銀河と言えども、その遠さから非常に暗く肉眼で観測するのは難しい天体です。
Image Credit:NASA/ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
■Hubble mosaic of the majestic Sombrero Galaxy
https://www.spacetelescope.org/images/opo0328a
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