宇宙で最も冷たい天体「ブーメラン星雲」
sorae.jp / 2018年10月26日 21時30分
【本日の天体紹介:Boomerang Nebula】
ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS: Advanced Camera for Surveys)が2005年に捉えた「ブーメラン星雲(Boomerang Nebula)」は全天体の中でも最も低温という特徴を持つ惑星状星雲です。
ケンタウルス座の方向約5000光年先に位置し、直径は約1光年。「ブーメラン星雲」という名称は発見当時「ブーメランの様な形をしていた」ということから付けられました。しかし、近年撮影されたこの画像からは左右がほぼ対象であり、まるで7色に輝くリボンの様にも見えます。
最も低温の天体である理由は、中心星からは時速60万kmという超高速の風でガスやチリが拡散されている影響から。しかし「ブーメラン星雲」はまだ原始惑星状星雲であり、その形を変えながらゆっくりと温められていくものと考えられています。
![](https://sorae.info/wp-content/uploads/2018/10/boomerangneb_hst_big-e1540553767506.jpg)
▲1998年に撮影された「ブーメラン星雲」
Image Credit:NASA, ESA and The Hubble Heritage Team STScI/AURA
Image Credit:R. Sahai and J. Trauger (JPL), NASA/ESA
■Cold Wind from the Boomerang Nebula
https://apod.nasa.gov/apod/ap030220.html
この記事に関連するニュース
-
まるで星空を舞う蝶のよう “はくちょう座”の惑星状星雲「コホーテク3-46」
sorae.jp / 2024年7月29日 20時46分
-
“おうし座”の超新星残骸「かに星雲」 X線宇宙望遠鏡チャンドラの打ち上げ25周年記念画像から
sorae.jp / 2024年7月28日 21時21分
-
ペンギンと卵のような相互作用銀河「Arp 142」 ウェッブ宇宙望遠鏡観測開始2周年記念
sorae.jp / 2024年7月16日 21時22分
-
新たな星の成長を伝える“砂時計” ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した暗黒星雲「L1527」
sorae.jp / 2024年7月6日 21時26分
-
若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲
sorae.jp / 2024年7月1日 21時0分
ランキング
-
1「再訪したい国」日本が世界首位 人気地域に人出集中する傾向
共同通信 / 2024年7月29日 16時51分
-
2エンジンを冷やす「冷却水」は“水道水”で代用できる? 漏れ「放置」は絶対NG! 経年車で起こるトラブルとは
くるまのニュース / 2024年7月29日 14時50分
-
3「1人で食事が常態化」現役世代の孤食という問題 コミュニティーディナーを始めた会社の意図
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 14時0分
-
4「大谷翔平の新居バレ報道」は誰の責任なのか…アナウンサーに「謝罪係」を背負わせるテレビ局の特殊体質
プレジデントオンライン / 2024年7月25日 10時30分
-
5日銀の利上げで今後の住宅ローン金利は上昇傾向へ、それでも「変動金利」が有利な理由
マイナビニュース / 2024年7月29日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)