黒眼、邪眼、そして眠れる森の美女…暗黒帯を纏った「M64」
sorae.jp / 2018年11月1日 21時30分
【本日の天体紹介:M64(NGC 4826)】
ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」が捉えたのは、地球から約1700万光年のかみのけ座のα星近くに存在する「M64」です。
「M64」は18世紀にフランスの天文学者シャルル・メシエの「メシエカタログの64番」として追加された渦巻銀河。内側の明るい銀河の中心と、外側の光を吸収する塵の暗黒帯を持っており「黒眼銀河(Black eye galaxy)」の他に「邪眼銀河(Evil eye galaxy)」「眠れる森の美女銀河(Sleeping beauty galaxy)」などの異名を持っています。
内側と外側の渦はそれぞれ逆の方向に回転しており、それは2つの銀河が衝突したことが原因と考えられています。衝突した小さい銀河は既に衝突合体や完全崩壊しているため、逆回転の外周を持ちつつも1つの銀河に見えています。
メシエ天体の中でも2番目に大きい「M64」は、双眼鏡でもその姿を確認することが可能。しかし特徴である暗黒帯を捉えるには大口径の望遠鏡が必要です。
Image Credit:NASA/ESA and The Hubble Heritage Team (AURA/STScI)
■An abrasive collision gives one galaxy a “black eye”
https://www.spacetelescope.org/images/opo0404a/
この記事に関連するニュース
-
“おうし座”の超新星残骸「かに星雲」 X線宇宙望遠鏡チャンドラの打ち上げ25周年記念画像から
sorae.jp / 2024年7月28日 21時21分
-
NASAがX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の打ち上げ25周年記念画像を公開
sorae.jp / 2024年7月26日 20時33分
-
ペンギンと卵のような相互作用銀河「Arp 142」 ウェッブ宇宙望遠鏡観測開始2周年記念
sorae.jp / 2024年7月16日 21時22分
-
この指輪のような天体の正体は? ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年7月9日 20時33分
-
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、133億光年かなたの星団を捉える
共同通信PRワイヤー / 2024年7月4日 11時0分
ランキング
-
1「1人で食事が常態化」現役世代の孤食という問題 コミュニティーディナーを始めた会社の意図
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 14時0分
-
2「再訪したい国」日本が世界首位 人気地域に人出集中する傾向
共同通信 / 2024年7月29日 16時51分
-
3エンジンを冷やす「冷却水」は“水道水”で代用できる? 漏れ「放置」は絶対NG! 経年車で起こるトラブルとは
くるまのニュース / 2024年7月29日 14時50分
-
4トランプ氏がもし撃たれていたら? AR-15銃の恐怖の殺傷力(シェリーめぐみ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 9時26分
-
5妻への「別にいいけど」はケンカの火種でしかない 夏休みは「家庭内の不適切発言」を回避する機会
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)