らせん星雲という地球を見つめる目
sorae.jp / 2018年11月22日 19時28分
この不気味な魅力を持つ天体は、スピッツァー宇宙望遠鏡が捉えた「らせん星雲(NGC 7293)」です。
みずがめ座の方向約700光年と太陽系から最も近い「らせん星雲」もまた惑星状星雲であり、かつては太陽と同様な恒星が存在していました。赤色巨星となった中心星はガスや塵を放出し、宇宙空間に広がった物質が紫外線によって照らされ美しく輝いて見えます。また、恒星の残骸である白色矮星が中心星として存在します。
この画像は、スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線カメラ「IRAC」、遠赤外線観測計「MIPS」による撮影画像を合成したもの。赤外線撮影は可視光では確認することのできない「らせん星雲」の瞳孔や網膜に値する箇所の強い赤外線状況をあらわにしました。
![](https://sorae.info/wp-content/uploads/2018/11/helix_blancoHubble_1080.jpg)
▲可視光撮影の「らせん星雲」
また、可視光で捉えた「らせん星雲」は猫の目の様な形で、満月の約半分程度の大きさまで広がっており、口径の小さい望遠鏡でも観測することができる身近な星雲として親しまれています。
Image Credit:NASA, JPL-Caltech, Kate Su (Steward Obs., U. Arizona), et al. /
C. R. O’Dell, (Vanderbilt) et al. ESA, NOAO, NASA
■Dust and the Helix Nebula /
The Helix Nebula from Blanco and Hubble
https://apod.nasa.gov/apod/ap091231.html
https://apod.nasa.gov/apod/ap141012.html
この記事に関連するニュース
-
“おうし座”の超新星残骸「かに星雲」 X線宇宙望遠鏡チャンドラの打ち上げ25周年記念画像から
sorae.jp / 2024年7月28日 21時21分
-
NASAがX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の打ち上げ25周年記念画像を公開
sorae.jp / 2024年7月26日 20時33分
-
超新星輝く“しし座”の渦巻銀河「NGC 3810」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年7月10日 21時41分
-
新たな星の成長を伝える“砂時計” ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した暗黒星雲「L1527」
sorae.jp / 2024年7月6日 21時26分
-
若き星々が照らす星雲の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“へび座”の反射星雲
sorae.jp / 2024年7月1日 21時0分
ランキング
-
1「1人で食事が常態化」現役世代の孤食という問題 コミュニティーディナーを始めた会社の意図
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 14時0分
-
2「再訪したい国」日本が世界首位 人気地域に人出集中する傾向
共同通信 / 2024年7月29日 16時51分
-
3エンジンを冷やす「冷却水」は“水道水”で代用できる? 漏れ「放置」は絶対NG! 経年車で起こるトラブルとは
くるまのニュース / 2024年7月29日 14時50分
-
4トランプ氏がもし撃たれていたら? AR-15銃の恐怖の殺傷力(シェリーめぐみ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 9時26分
-
5妻への「別にいいけど」はケンカの火種でしかない 夏休みは「家庭内の不適切発言」を回避する機会
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)