西暦1006年の夜空に輝いた超新星「SN 1006」
sorae.jp / 2018年11月23日 20時31分
西暦1006年、観測されている中で最も明るい超新星が地球の空を照らしました。その天体は、南天の星座である「おおかみ座」で発生した超新星「SN 1006」です。
超新星(SuperNova)を西暦1006年に起こした天体として「SN 1006」と名付けられています。直径は約60光年、中心には恒星の残骸の白色矮星があると考えられています。「SN 1006」は地球から約7000光年の距離があり、実際に超新星爆発が発生したのは西暦1006年から遡ること7000年前ということになります。
元々は「SN 1006」の中心には「(後に超新星爆発した)主星」と「物質を主星に供給した伴星」で構成された連星が存在していました。主星は伴星から徐々に物質を取り込み、物質が増加していったことが爆発の引き金を引いたと考えられています。
超新星爆発を起こした「SN 1006」によって西暦1006年の夜空には数ヶ月の間、最大-7.5等という明るい天体が夜空を照らしたと言います。
近年では、オリオン座の1等星「ベテルギウス」が超新星爆発寸前の状態であると観測されています。地球から約640光年と近いベテルギウスの超新星爆発の光は、もしかしたら夜空にもう1つの月(月程度の等級の天体)を作り出すかもしれません。
この「SN 1006」の画像は、チャンドラX線観測衛星が捉えたもので、X線を青、可視光を黄、電波を赤、とした疑似カラーで表したものです。
Image Credit:NASA, ESA, Zolt Levay (STScI)
■SN 1006 Supernova Remnant
https://apod.nasa.gov/apod/ap140712.html
参考:Wikipedia
この記事に関連するニュース
-
「100億度の鉄」を観測=昨秋打ち上げのX線天文衛星で―JAXA
時事通信 / 2024年9月20日 19時27分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 “レチクル座”の渦巻銀河「NGC 1559」
sorae.jp / 2024年9月20日 17時56分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“おとめ座”の渦巻銀河「NGC 5668」
sorae.jp / 2024年9月17日 21時20分
-
すばる望遠鏡とJWST、天の川銀河の最外縁部の星形成領域を捉えることに成功
マイナビニュース / 2024年9月17日 17時25分
-
星々を生み出す幻想的な星形成領域「NGC 1333」 ウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年9月2日 20時56分
ランキング
-
1健康診断の数値が改善する7つの習慣とは…いわき市で糖尿病の専門医師が解説・福島県
福島中央テレビニュース / 2024年9月23日 14時31分
-
2「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分
-
3どんな時にスマホを買い替える? 3位スペック不足を感じた時、2位故障した時…1位は?
まいどなニュース / 2024年9月23日 16時0分
-
4「そうだったのか!」料理長が教える玉ねぎの剥き方が参考になる
おたくま経済新聞 / 2024年9月23日 18時0分
-
5コーヒーよりもはるかに効果的…88歳医師が「長生きしたいならこれを飲むべき」と強く勧める"飲み物"
プレジデントオンライン / 2024年9月23日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください