突き抜ける光の束が眩しい「卵星雲」の不思議な構造
sorae.jp / 2018年11月30日 21時0分
「卵星雲(Egg Nebula)」と呼ばれる天体は、はくちょう座の方向約3000光年離れた場所にある原始惑星状星雲です。
太陽クラスの質量の星は、最終の姿である惑星状星雲へと進化していきますが、原始惑星状星雲はその1つ手前の過程。「卵星雲」の様な原始惑星状星雲は、全天でも多くは見つかっていません。
この画像を見ても分かるとおり、星雲の中心領域は「繭」の様な深い霧に包まれており観測することはできません。その「繭」を両極から突き抜けて放射される光線が星雲全体を照らしています。そのメカニズムはよく分かっていませんが、中心星が連星によることが原因と考えられています。また、水の波紋のように見える多重のリング構造は中心星から一定周期で放出された外層によるもの。同じような構造は「キャッツアイ星雲」にも見られます。
この画像はハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC3」の光学V/SII、赤外Iによって撮影され、2012年4月に公開されました。それにしても、目が眩むような錯覚画像に感じてしまう興味深い一枚ですね。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA
■Hubble images searchlight beams from a preplanetary nebula
https://www.spacetelescope.org/images/potw1217a/
この記事に関連するニュース
-
見事に横向き ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“へび座”の渦巻銀河「UGC 10043」
sorae.jp / 2024年11月20日 20時52分
-
溶け合うような“かみのけ座”の相互作用銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年11月11日 21時13分
-
一等星「ベガ」のデブリ円盤は驚くほど滑らか。ウェッブとハッブルが観測
sorae.jp / 2024年11月7日 20時59分
-
「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが今週公開した「不気味で美しい」画像8選
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 15時58分
-
じーっと見つめる目のような相互作用銀河 ハロウィンにあわせNASAやESAが紹介
sorae.jp / 2024年11月1日 16時58分
ランキング
-
1ユニクロ感謝祭「最強アウターが大幅値下げ」「ヒートテックも割安」絶対に買い逃してはいけない5アイテム
日刊SPA! / 2024年11月27日 8時54分
-
2LINEでもXでもInstagramでもない…東大生が「受験生は絶対入れるな」という"バカになるアプリ"の名前
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 16時15分
-
3知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分
-
4「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 17時50分
-
5「小銭入れると落ちる恐れ」 しまむらの新作財布に不具合……「申し訳ございません」 販売中止に
ねとらぼ / 2024年11月27日 19時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください