多重波長で捉えた「はくちょう座A」の不気味に見える構造
sorae.jp / 2018年12月9日 19時50分
この画像は、壮大で活発な銀河である「はくちょう座A」を様々な電磁波で捉えたものです。「はくちょう座A」は、地球から6000万光年離れた最も近い電波銀河です。
青色に表示されているデータはX線によるもので、地球を周回するチャンドラX線天文衛星が撮影しています。広域に渡り青く広がるX線源であることが分かりますが、実際に放出されているのは低エネルギー帯の波長の電波であることも分かっています。
また、両端に伸びる赤色のデータは放射光によるもので、天の川銀河の中心にあるとされる超巨大ブラックホールから発生さられた粒子のジェットにより作り出されたと考えられています。それは同軸に沿って端から端まで30万光年ほど広がっています。
更に、背後に見られる黄色の星々のデータは、ハッブル宇宙望遠鏡の光学撮影とデジタル・スカイ・サーベイによって追加され、この「はくちょう座A」の驚異的な多重波長の画像が完成しました。
実際に人の目でこの様に見えるものではありませんが、様々な波長で捉え、可視化することにより、天体の構造や成り立ちの詳細を解明することができるのです。
それにしても、多くの天体の「赤と青」の画像は、とくに美しいものが多いのですが「はくちょう座A」の場合は、美しさよりおどおどしい亡霊的な不気味さを感じてしまいます。
Image Credit:X-ray: NASA/CXC/SAO; Optical: NASA/STScI; Radio: NSF/NRAO/AUI/VLA
■Light from Cygnus A
https://apod.nasa.gov/apod/ap150124.html
この記事に関連するニュース
-
見事に横向き ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“へび座”の渦巻銀河「UGC 10043」
sorae.jp / 2024年11月20日 20時52分
-
1秒間に716日が過ぎる! 自転が最速の中性子星の1つ「4U 1820-30」を発見
sorae.jp / 2024年11月17日 21時0分
-
どこかに写っている超新星 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河「NGC 1672」
sorae.jp / 2024年11月6日 21時47分
-
「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが今週公開した「不気味で美しい」画像8選
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 15時58分
-
ブラックホール連星「はくちょう座V404星」は三重連星だった可能性
sorae.jp / 2024年11月1日 21時58分
ランキング
-
1ユニクロ感謝祭「最強アウターが大幅値下げ」「ヒートテックも割安」絶対に買い逃してはいけない5アイテム
日刊SPA! / 2024年11月27日 8時54分
-
2LINEでもXでもInstagramでもない…東大生が「受験生は絶対入れるな」という"バカになるアプリ"の名前
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 16時15分
-
3知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分
-
4「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 17時50分
-
5「小銭入れると落ちる恐れ」 しまむらの新作財布に不具合……「申し訳ございません」 販売中止に
ねとらぼ / 2024年11月27日 19時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください