宇宙の”猿頭”の中で多くの星が生まれている
sorae.jp / 2019年1月5日 23時51分
オリオン座の方向約6500光年先にある「モンキーヘッド星雲(モンキー星雲)」は、ニュージェネラルカタログでは「NGC 2174」としても知られています。猿の横顔に見えることから、この名前が付けられました。
「モンキーヘッド星雲」は水素ガスが電離して光を放っているHII領域があり、美しい雲の中に散開星団「NGC 2175」を含んでいます。この画像は、赤外線フィルターを用いて撮影されたため、可視光に捉えたHII領域の特徴的なHαを示す赤ではなく、都会の明るい曇り夜空の様な1枚となっています。雲の中には、赤外線撮影によって明らかにされたガスと塵の薄い霧に包まれた若い星々を見つけることができます。
また、オリオン座には猿以外にも、馬頭(ホースヘッド)星雲や魔女の横顔(ウィッチヘッド)星雲と言った頭部を指す星雲が存在するのも面白いですね。
この画像はハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC3」の3種の赤外線フィルター(1.05μm/1.25μm/1.6μm)を用いて撮影され、2014年3月に公開されたものです。
Image Credit:NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
■New Hubble image of NGC 2174
https://www.spacetelescope.org/images/heic1406a/
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