炎を吹き出す曹灰長石の様なスターバースト銀河
sorae.jp / 2019年1月14日 6時45分
遊色効果を持つ準貴石のラブラドライトの様なこの画像は、おおぐま座にある「M82」を最も鮮明かつ広角に捉えたものです。
「M82」は地球から1300万光年離れており、この細長く太さのある形状から葉巻銀河(Cigar Galaxy)と呼ばれています。約15万光年という近さに「M81」が隣接しており、かつて接近遭遇した影響により、形の大きな変化だけでなく星々を盛んに生み出す活動的な銀河「スターバースト銀河」となりました。
銀河の中心から上下に伸びる赤い炎の様な箇所は、可視光波長のH-αで撮影した「電離した水素ガス」を示しており、この現象はスターバーストによって発生した銀河風(またはスーパーウィンド)と呼ばれています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光(B/V/H-α)、赤外線の4つのフィルターによって撮影され、2006年4月に公開されました。
Image Credit:NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA). Acknowledgment: J. Gallagher (University of Wisconsin), M. Mountain (STScI) and P. Puxley (NSF).
■The magnificent starburst galaxy Messier 82
https://www.spacetelescope.org/images/heic0604a/
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