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銀河団の衝突合体によるダークマターの存在

sorae.jp / 2019年1月26日 23時1分

この画像は、くじら座にある銀河団「MACSJ0025」でハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の赤外線および可視光波長、チャンドラX線観測衛星によって撮影された画像を合成したもの。そして、超巨大な銀河団の衝突合体によって「暗黒物質(ダークマター)」の存在を示した画像でもあります。

チャンドラX線観測衛星は、衝突による衝撃波によって熱された高温ガスが放出した画像中心部分のX線を赤紫色に、ハッブル宇宙望遠鏡の「ACS」は重力レンズ効果の観測によって左右の暗黒物質を青紫色に映し出しています。これは、高速に衝突した銀河団の中心部分に減速した高温ガスが留まり、分離されたもう1つの物質が左右に分布されていることを示しています。この物質の分離現象が、暗黒物質の存在を裏付けています。また、2つのそれぞれの銀河団の暗黒物質は、全く相互作用をしていないか非常に弱い可能性があります。

なお、暗黒物質に関しては、りゅうこつ座にあるX線源「弾丸銀河団」でも同様の現象が見られています。

 

Image Credit:NASA, ESA, CXC, M. Bradac (University of California, Santa Barbara, USA), and S. Allen (Stanford University, USA).
■Hubble and Chandra composite of the galaxy cluster MACS J0025.4-1222
https://www.spacetelescope.org/images/heic0818a/

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