歪みながら長く伸びた星形成の腕
sorae.jp / 2019年2月4日 22時4分
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこの画像は、くじゃく座の方向約3億光年先にある「NGC 6872」として知られる棒渦巻銀河です。
「NGC 6872」の上には「IC 4970」と呼ばれる小さな不規則銀河が存在しており、2つの銀河は相互作用を及ぼしています。この画像の大半を占める歪んだ片方の渦巻腕の青く見られる星形成領域の部分は、相互作用によって発生したもの。仮に「IC 4970」による影響を受けていなかった場合、この様な激しく星が生み出されている環境は整わなかったかもしれません。
また、「NGC 6872」は端から端まで約50万光年あり、これまでに発見された渦巻銀河の中でも2番目に大きい(または長い)。なお、天の川銀河の約10万光年に対し、5倍大きい「NGC 6872」よりも巨大なのは、アンドロメダ座の方向にあるセイファート2型の渦巻銀河「NGC 262」の約130万光年とされています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」の可視光と赤外線によって撮影され、2014年9月に公開されました。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA Acknowledgement: Judy Schmidt (geckzilla.com)
■An interacting colossus
https://www.spacetelescope.org/images/potw1437a/
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