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蒼白。星形成の材料が欠乏している貧血銀河

sorae.jp / 2019年2月12日 23時2分

かみのけ座銀河団に属している「NGC 4921」は、地球から約2億5千万光年先に位置する棒渦巻銀河です。
一般的な棒渦巻銀河の銀河バルジや棒状構造のイメージは暖色。しかし「NGC 4921」の場合は蒼白であることから、天文学者シドニー・ファン・デン・ベルフはこの銀河を「貧血銀河(anemic galaxy)」に分類しました。銀河内の水素が少なく星形成活動の割合が低いため、”血液(星形成の材料)が欠乏している”ことから「貧血」に例えられたと言います。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光(青+緑)と赤外線のフィルターを用いて撮影され、2009年2月に公開されたものです。
また、滑らかで薄く美しい渦巻腕や、背景に写り込んでいる様々な別の銀河も特徴ですが、合計80枚の画像を合成して作成された画像というのも驚きですね。

 

Image Credit:NASA, ESA and K. Cook (Lawrence Livermore National Laboratory, USA)
■Unusual spiral NGC 4921 in the Coma Galaxy Cluster
https://www.spacetelescope.org/images/heic0901a/

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