「はやぶさ2」ホームポジションに復帰。今後は人工クレーターからの試料採取も予定
sorae.jp / 2019年2月23日 13時59分
小惑星「リュウグウ」への1度目のタッチダウンに成功したJAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」ですが、その後は順調に上昇を続け、日本時間2月23日12頃、リュウグウから約20km離れたホームポジションに復帰したことが確認されました。
タッチダウンの成功を受けて発表されたJAXAのプレスリリースでは、はやぶさ2に搭載されている光学航法カメラのひとつ「ONC-W1」によって、上昇に移ったばかり(高度30m以下)の時点で撮影されたリュウグウ表面の画像が公開されました。タッチダウンから約1分後に撮影されたという画像の中央左上には、はやぶさ2の影がはっきりと捉えられています。
タッチダウン後の記者会見では、表面の物質を舞い上がらせるプロジェクタイル(弾丸)の発射に伴う温度上昇が確認されたことも明かされました。サンプラーホーンによる試料採取のシーケンスが見事に実施された今回のタッチダウンですが、はやぶさ2の挑戦はまだ続きます。現時点では、リュウグウの出発までにあと2回のタッチダウンが予定されているのです。
また、はやぶさ2の大きな特徴として、リュウグウの表面にクレーターを形成する「衝突装置」を搭載していることが挙げられます。人工的に生成したクレーターの内部から試料を採取することで、風化や熱などの影響を受けていない地下の物質を直接採取することが期待されています。
次回以降のタッチダウンがいつになるかはまだ発表されていませんが、はやぶさ2は2019年11月~12月までリュウグウに滞在します。地球への帰還はその1年後、2020年11月~12月の予定です。
Image credit: JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
http://www.jaxa.jp/press/2019/02/20190222a_j.html
この記事に関連するニュース
-
どこでもサイエンス 第292回 火星の石、ですって?
マイナビニュース / 2024年9月18日 7時34分
-
小惑星リュウグウの水は地球の海水に似た成分であるとJAMSTECなどが発表
マイナビニュース / 2024年9月6日 19時7分
-
小惑星リュウグウの水は「にがり」に満ちていた 生命の源となる有機物の材料を安定保存か
産経ニュース / 2024年9月5日 18時46分
-
ベンヌ試料、JAXAに到着 小惑星りゅうぐうと比較へ
共同通信 / 2024年8月22日 18時53分
-
OSIRIS-RExサンプルのJAXAへの受け渡しが完了 - リュウグウとの比較研究へ
マイナビニュース / 2024年8月22日 16時26分
ランキング
-
1円安で苦しんだ100円ショップ、円高で勝つのは? 上場している企業3社【セリア】【キャンドゥ】【ワッツ】の有望株を探る
MONEYPLUS / 2024年9月19日 7時30分
-
2「結局、水筒にスポーツドリンクを入れるのはNGなの?」「炭酸飲料は?」 水筒に入れていいもの/いけないものを企業が解説
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月18日 18時48分
-
3スーパーの駐車場でボヤ騒ぎ。高齢者ドライバーが起こした“危険すぎる行動”
日刊SPA! / 2024年9月18日 8時52分
-
4コスパが良いと思うエアコンのメーカーランキング! 2位「ダイキン」、1位は?【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年9月18日 20時35分
-
5会社のウオーターサーバーの「水」大量持ち帰り、SNS怒り「限度を知らんのか」 実は厳しい“罰則”があった!
オトナンサー / 2024年9月19日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください