Hα線を使用せず捉えたHII領域の姿
sorae.jp / 2019年3月1日 23時58分
2019年1月に公開されたこの画像は、さんかく座銀河であるM33の中にある巨大なHII領域「NGC 595」を捉えたものです。地球から約300万光年先に位置しており、1864年10月にドイツの天文学者ハインリヒ・ダレストによって発見されました。
また、さんかく座銀河「M33」の渦巻き腕の中には「NGC 595」の他にも、「NGC 588」「NGC 592」「NGC 604(文末画像)」などと言った、特徴のある天体を含んでいます。
水素の輝線が最も高いHII領域の構造を明らかにするためには、一般的にHα線「656nm:赤」を用いた撮影が行われます。しかし、この画像の場合は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光波長「475nm:青」と「814nm:橙」を用いて撮影しているため、天体写真で見られるような赤色のHII領域ではなく、青をベースとしたHII領域(の一部分)が映し出されています。
![](https://sorae.info/wp-content/uploads/2018/11/opo0330a.jpg)
▲ Hα線をメインに使って捉えた「NGC 604」。一般的にHII領域は赤をベースとした画像が多い
Image Credit:NASA, ESA, and M. Durbin, J. Dalcanton, and B. F. Williams (University of Washington)
■NGC 595 — a diffuse nebula in the Triangulum Galaxy
https://www.spacetelescope.org/images/heic1901c/
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