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融合する銀河の中の混沌。未来の銀河系とアンドロメダ銀河のよう

sorae.jp / 2019年3月4日 22時57分

ヘルクレス座の方向約2億3000万光年先に位置する「NGC 6052」は、1784年6月にウィリアム・ハーシェルによって発見されました。

2019年3月4日に公開された「NGC 6052」の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の5種類の可視光波長によって撮影されたものです。この不規則に歪んだ銀河の形状は、2つの銀河が衝突し融合している状態を示しており、それぞれの銀河を分ける場合は「NGC 6052A」「NGC 6052B」と呼びます。

銀河の衝突は、属する星々が衝突するケースは非常に稀です。実際には、強い重力によって今までの軌道から大きく外れる沢山の星、星形成領域が発生し誕生する熱い星々。誕生した大質量星の超新星爆発による誘発的星形成など、2つの銀河が完全に融合し1つの銀河として落ち着くまでの間、混沌とした状態が続きます。

また、銀河の衝突や融合と言えば、我々の天の川銀河と同じ局部銀河群に属するアンドロメダ銀河が将来的に衝突合体することも様々なニュースで取り上げられています。しかし、それは40億年先の出来事という遙か遠い未来の話なので、まだまだ心配する必要はありませんね。

なお、2015年にも「NGC 6052」の画像が公開されていますが、その時の画像は2009年に取り外された広域惑星カメラ2「WFPC2」で捉えたものです。

▲WFPC2で捉えた「NGC 6052」

 

Image Credit:ESA/Hubble & NASA, A. Adamo et al. Acknowledgement: Judy Schmidt (Geckzilla)
■Colliding galaxies / Two become one
https://www.spacetelescope.org/images/potw1909a/
https://spacetelescope.org/images/potw1552a/

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