歳差運動でS字に放出された間欠的デザインのジェット
sorae.jp / 2019年3月5日 22時52分
この宇宙には、よく分からない不思議な形をした天体が沢山あります。
中でも、いて座の方向約18000光年先に位置する「Henize 3-1475(IRAS 17423-1755)」と名付けられた惑星状星雲は珍しく奇妙な形をしています。
一般的な惑星状星雲のジェットは”蝶々の様な羽を広げた形”や”ひょうたん形”など、左右が対象に近い形状です。
しかし「Henize 3-1475」の場合は、ジェットを放出している中心部分が歳差運動(さいさうんどう:回転軸が変化する動き)をしていると推測され、ガスが振れてS字形になったと考えられています。
この動きは以下の動画で分かりやすくまとめられています。
意外にも単純な形成方法の様に思えますが、首振り運動や、間欠的に放出されているガスの仕組みが作り出す形状は決して単純ではありません。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ2「WFPC2」の可視光と赤外線波長で撮影し、2003年5月に公開しています。なお、見るからにスプリンクラーの動きをしている天体に対し、天文学者は「庭のスプリンクラー星雲」という単純なニックネームを付けています。
Image Credit:European Space Agency, A. Riera (Universitat Politecnica de Catalunya, Spain) and P. Garcia-Lario (European Space Agency ISO Data Centre, Spain)
■The mysterious ‘Garden-sprinkler’ nebula
https://www.spacetelescope.org/images/heic0308a/
この記事に関連するニュース
-
1秒間に716日が過ぎる! 自転が最速の中性子星の1つ「4U 1820-30」を発見
sorae.jp / 2024年11月17日 21時0分
-
一等星「ベガ」のデブリ円盤は驚くほど滑らか。ウェッブとハッブルが観測
sorae.jp / 2024年11月7日 20時59分
-
「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが今週公開した「不気味で美しい」画像8選
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 15時58分
-
織姫星「ベガ」囲む“直径1600億kmの円盤” NASAが画像公開 ハッブルとジェームズ・ウェッブで撮影
ITmedia NEWS / 2024年11月6日 8時5分
-
じーっと見つめる目のような相互作用銀河 ハロウィンにあわせNASAやESAが紹介
sorae.jp / 2024年11月1日 16時58分
ランキング
-
1「無性にコーヒーが飲みたい…」 実は鉄分不足が原因? 疲労増&集中力低下も
オトナンサー / 2024年11月27日 8時10分
-
2「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 17時50分
-
3「ワンタッチ痴漢」と言わないで…性犯罪を軽んじる言葉に警鐘 発信源と報道された警視庁に聞いた
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時10分
-
4知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分
-
5カワノアユミの盛り場より愛を込めて なぜ外国人が日本人女性を買う現象が起きたか 国内外で波紋…「東京はアジアの新しいセックス観光の首都?」と題する香港紙記事
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月28日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください