剥ぎ取られて小さく?矮小銀河に残る超大質量ブラックホール
sorae.jp / 2019年3月28日 23時26分
この中心に空いた漆黒の穴は、非常に高密度の矮小銀河「M60-UCD1」の中心に位置する超大質量ブラックホールのイメージ画像です。2014年にハッブル宇宙望遠鏡とジェミニ北望遠鏡の観測結果が報告され、銀河の中心には超大質量ブラックホールの存在が指摘されています。
おとめ座の方向約5000万光年先に位置している「M60-UCD1」は、直径300光年と非常に小さい銀河です。天の川銀河と比較すると500分の1というサイズであるにもかかわらず、およそ1億4000万もの星が密集。その中心に位置する超大質量ブラックホールは、太陽の約2100万倍もの質量があり、天の川銀河中心のブラックホールよりも数倍重い。
小さな銀河に、その様な超大質量ブラックホールが存在しているのは、かつて「M60-UCD1」が数百億もの星を束ねる超巨大銀河であったことを示唆しています。およそ100億年前に楕円銀河「M60」との衝突によって、大半の質量を失い現在の姿になった可能性が考えられています。
このイメージ画像の黒い穴は、光を逃さないブラックホールの重力が生んだ歪みであり、ブラックホールの姿ではありません。この重力は周囲の星の輝きをも捻じ曲げ、穴を縁取るリングの様な形状を作り出します。
Image Credit:NASA, ESA, D. Coe, G. Bacon (STScI)
https://www.spacetelescope.org/images/heic1419a/
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