矮小銀河の渦巻銀河で星形成活動の激しい”スターバースト銀河”でもある小さな天体
sorae.jp / 2019年4月1日 21時58分
くじら座の方向約6500万光年にある「NGC 178」は、とても小さい渦巻銀河です。そして直径は天の川銀河の半分以下である4万光年という矮小銀河。それに「NGC 178」は、小さい銀河であるにもかかわらず、激しい星形成活動を行っている「スターバースト銀河」として分類されています。
この「NGC 178」は、アメリカの天文学者オーモンド・ストーンによって1885年に発見され、ニュージェネレーションカタログの178番目である「NGC 178」として登録されました。また、別の年にはフランスの天文学者エドゥアール・ステファンにより新たな天体として、インデックスカタログ39番目の天体として「IC 39」の名で登録。1つの天体が別の2つの天体として登録されてしまったものの、後にアメリカの天文学者ハーバート・アロンゾ・ハウをはじめとする天文学者達によって2つの銀河は、実際には1つの銀河であったと修正されています。
明るい銀河バルジを持ち、ほとんど渦巻形状をしていない腕。そして法則性のない星形成領域と新しい星団をもつなど「NGC 178」にもまた、中心に存在する大質量ブラックホールが星形成活動に大きな影響を与えていると見られています。それにしても、一般的な渦巻銀河やスターバースト銀河とかけ離れた形状なので、ぱっと見で不規則銀河の様にも思えてしまいます。
この画像の撮影には、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ2「WFPC2」の可視光波長が用いられており、2017年9月に公開されました。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA
https://www.spacetelescope.org/images/potw1734a/
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