ブラックホールが撮影された「M87」ってどんな天体?
sorae.jp / 2019年4月11日 0時40分
4月10日、イベント・ホライズン・テレスコープによって撮影された超大質量ブラックホールが公開されました。そのブラックホールは、地球から約5500万光年先にある「おとめ座銀河団」の「M87」の中心に位置しています。
「M87」は直径約12万光年の中に、数兆個の星と約13000個もの球状星団を含む巨大な楕円銀河。
サーチライトの様に伸びるこの印象的な「光速に近い速度で放出された宇宙ジェット」は約8000光年にもおよぶと言います。しかも、噴出口付近の速度は見かけ上、光速を上回る「超光速運動」という驚きな観測結果も出ています。
この様な大規模活動の観測や、強力なX線源(画像1枚目、紫)が確認されていることから、大質量ブラックホールの存在が以前から指摘されていました。
4月10日の発表は、今まで捉えることが難しかったブラックホールを初めて撮影し、その存在を証明する史上初の出来事になりました。なお、この発表に関しては、追って詳細記事を掲載いたします。
また、2013年に公開された「M87のブラックホールジェットへズームイン!」の動画は膨大な宇宙の中にある1つの天体のジェットを捉えるという、その凄さを確認することができます。
Image Credit:NASA, ESA, and G. Bacon (STScI) / National Radio Astronomy Observatory/National Science Foundation / NRAO/AUI/NSF/W. Cotton; X-ray: NASA/CXC/CfA/W. Forman et al.; Optical: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), and R. Gendler
https://www.spacetelescope.org/videos/opo1332a/
https://www.spacetelescope.org/images/heic0815j/
この記事に関連するニュース
-
初期宇宙の巨大なブラックホールは予想以上に多かった? ハッブルの観測データを分析
sorae.jp / 2024年9月21日 21時41分
-
その間隔わずか約300光年 近接した超大質量ブラックホールのペアをハッブル宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年9月20日 21時0分
-
銀河団に現れた“宇宙のクエスチョンマーク” ウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年9月16日 20時52分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 “ぼうえんきょう座”の渦巻銀河「IC 4709」
sorae.jp / 2024年9月3日 21時3分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「さんかく座銀河」の中心付近
sorae.jp / 2024年8月26日 20時55分
ランキング
-
1本当に実写? 再現度がヤバすぎたキャラに「すべて完璧」「あまりに自然」
マグミクス / 2024年9月24日 21時25分
-
2WHOが注意を呼びかける「エムポックス」とは?治療薬はあるのか【薬学部教授が解説】
オールアバウト / 2024年9月24日 20時45分
-
3土井善晴氏が味噌汁に入れた“意外なモノ”に驚き 「めちゃめちゃおいしい」
Sirabee / 2024年9月24日 5時0分
-
4高齢者向け風俗は「心のふれあい重視」。家事、入浴…“レンタル奥さん”に高まる需要
日刊SPA! / 2024年9月24日 15時54分
-
5「カレー」調理時、“具”が物足りない…追加するとお勧めの“食材” JA全農が紹介
オトナンサー / 2024年9月24日 22時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください