ハッブルは銀河の別の一面も観察する
sorae.jp / 2019年4月29日 23時39分
宇宙の象徴的な天体と言っても過言ではない渦巻銀河。渦巻く腕、数々の星と広範囲に広がったガスの輝き、そして黒く織り込まれた暗黒帯など、渦巻銀河は美しく印象的な形をしています。
2019年4月29日に公開されたのは棒渦巻銀河「NGC 2903」の新しい画像。しし座の方向約3000万光年離れた場所に位置しているこの銀河は、別名「LEDA 27077」「UGC 5079」「IRAS 09293 + 2143」として知られており、銀河の中心では、高速に星が生み出されている事が確認されています。この銀河は、1784年11月16日にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
この画像は、およそ145個ある近くの銀河の中心領域を調査するハッブルのミッションの一環として撮影されたもので、これらの銀河の中心に潜んでいるブラックホールと、星・ガス・塵で構成されるラグビーボール形の膨らみの関係を研究する目的としています。
ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の2種類の可視光波長(F658W・F814W)で捉え、個々の波長フィルタに関連付けられてた色の疑似カラーにより、銀河の中心の構造を鮮明に分かりやすく映し出しています。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA, L. Ho et al.
http://www.sci-news.com/astronomy/hubble-ngc-2903-07135.html
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