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「おとめ座銀河団」の高密度領域にある銀河の眼

sorae.jp / 2019年5月2日 14時55分

超大型望遠鏡「VLT」の観測装置「FORS2」で撮影されたこの画像は、「眼」の愛称をもつ相互作用銀河です。

画像の上にある銀河「NGC 4438」と、右下にある銀河「NGC 4435」は、おとめ座銀河団に属し、地球から約5000万光年離れた場所に位置しています。上の銀河「NGC 4438」の歪んだ姿は、約4000万年前に「NGC 4435」との衝突による影響が考えられています。

しかし、おとめ座銀河団の高密度な位置関係からすると、2つの銀河だけではなく、近くの銀河「M86」もかつて相互作用をした可能性も推測されています。いずれにしても、おとめ座銀河団の中心に引っ張られており、遠い将来には様々な銀河が衝突合体していくことになります。

なお、「NGC 4438」や「NGC 4435」には相互作用による爆発的星形成領域が確認されており、「NGC 4435」には銀河核の周囲に1億9000万歳という比較的若い星団が観測されています。

 

Image Credit:ESO

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