3つの望遠鏡で捉えた天の川銀河の超星団
sorae.jp / 2019年5月7日 23時4分
これは、天の川銀河に存在している最も巨大で若い星団の1つである「ウェスタールンド1」を捉えたものです。
1961年にBengt Westerlundによって発見された「ウェスタールンド1」は、6個の黄色超巨星、4つの赤色超巨星、24個のウォルフ・ライエ星などの大質量星から構成されています。この赤色超巨星の1つは「ウェスタールンド1-26」という名で知られている、発見されている中でも指折りの大きさを持つ恒星。我々の太陽の1500倍以上の半径(2000倍以上とも言われる)を持っており、太陽系に当て込むと木星の軌道まで到達するという驚きのサイズです。
また、この画像で見られる特徴として、中心付近のいつくかの赤色巨星から彗星の様な「尾」が確認できます。これは、「ウェスタールンド1」の中心領域にある複数の高温の大質量星が発した非常に強力な恒星風による影響で、太陽系で見られる彗星の尾と同じ様な仕組みであると考えられています。
この画像は、ALMA望遠鏡、超巨大望遠鏡VLT、そしてハッブル宇宙望遠鏡で収集されたデータを合成したものです。3つの望遠鏡のバリエーション豊かな表現方法は、より一層「宇宙の宝石」に相応しい1枚となっています。
Image Credit:ESO/D. Fenech et al.; ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)
https://www.eso.org/public/images/potw1849a/
https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2017/hubble-hones-in-on-a-hypergiants-home
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