太陽質量の30億倍のスターバースト領域を持つ中間渦巻銀河
sorae.jp / 2019年5月8日 22時32分
ハッブル宇宙望遠鏡は、私達の知る天体の中でも様々な美しい銀河を観測しています。
今回紹介する銀河は、おおぐま座の方向約7000万光年先に位置する中間渦巻銀河「NGC 4102」です。中間渦巻銀河は、棒渦巻銀河と非棒渦巻銀河の中間の形状を示します。
この「NGC 4102」は、ライナーと呼ばれる特定のスペクトル線を放つ「低電離中心核輝線領域(low-ionization nuclear emission-line regio:LINER)」と、スターバースト領域を持っており、ライナー銀河に分類されます。
ライナー銀河は、決して珍しいものではありません。なぜならば、近隣の銀河の約3分の1がライナー核を持っているライナー銀河。一般的な銀河といっても過言ではありません。
また、ライナー銀河は、中央に向かって巨大なスターバースト領域を持っている事も特徴と言えます。しかし、ライナーとスターバーストの関係に関して、星形成活動が起因しているのか、銀河の中心に位置する超大質量ブラックホールが起因しているのか、様々な見解と説がありますが明確ではありません。なお、「NGC 4102」の持つスターバースト領域は、直径約1000光年で太陽質量の約30億倍の広大な領域で、大質量星を短期間で次々に生み出しています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ2「WFPC2」の可視光と赤外線波長を用いて撮影したもので、2014年12月に公開されました。
Image Credit:ESA/Hubble, NASA and S. Smartt (Queen’s University Belfast)
Acknowledgement: Renaud Houdinet
https://www.spacetelescope.org/images/potw1448a/
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