楕円銀河を構成する古代の星の輝き
sorae.jp / 2019年5月15日 0時26分
画像中央のぼんやりした光の正体は、しし座の方向約3500万光年先に位置した楕円銀河「NGC 3384」です。
この「NGC 3384」は、一般的な楕円銀河の特徴を有しています。拡散する光、丸みを帯びた形状、そして星形成活動がほとんど見られない、非常にシンプルな天体です。しかし、中心部分の分析結果によると渦巻銀河と棒渦巻銀河の間の形状である「レンチキュラー銀河」である可能性が指摘されています。
また、古い老齢な星々で構成されている楕円銀河ですが、「NGC 3384」を構成する星も例外なく老齢であることが分かっており、8割が10億歳以上の種別Ⅱであるといいます。星形成活動が盛んで、若く青い星を次々と生み出す銀河とは対象的な輝きですね。
「NGC 3384」は、1784年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見され、ハーシェル400カタログに追加されました。この画像はハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」を用いて撮影し、2019年5月に公開されたものです。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA, B. Lehmer et al.
https://www.spacetelescope.org/images/potw1919a/
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