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淡く薄い銀河の中心にある星の鼓動

sorae.jp / 2019年6月29日 21時37分

この赤く染まった雲の中で青白い光を放つ天体は、中間渦巻銀河「IC 342」の中心部分を捉えたものです。

IC 342は、地球から1000万光年と天文学的に近い場所に位置していますが、天の川の赤道方向にあることが観測を難しくしており、観測には宇宙のガスやチリ、それに銀河系からの星の光を避ける必要があります。そのため、IC 342は「かくれた銀河(Hidden Galaxy)」とも呼ばれています。

また、若い星々が放つ青白く染まった「星の誕生する場所」を、赤く冷たいガス領域とダークレーンが包み込んでいる事や、巨大銀河であるにもかかわらず全体的に星密度が低く淡いこともこの銀河の名前に由来しているのではないでしょうか。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の紫外線と可視光波長で撮影し、2017年7月に公開されたものです。
 
Image Credit: ESA/Hubble & NASA
https://spacetelescope.org/images/potw1727a/

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