ダストレーンに隠れた超大質量ブラックホール
sorae.jp / 2019年8月3日 22時41分
ケンタウルス座の方向に位置するこの天体は「ケンタウルス座A」と名付けれた巨大楕円銀河です。南半球の夜空で最も明るい天体の一つで、NGC 5128やLEDA 46957、ESO 270-9などの名称を持っています。
1300万光年先に位置するケンタウルス座Aは活動的な銀河核(AGN)を持っており、太陽質量の1億倍の超大質量ブラックホールが中心に存在していると推測されています。
このダストレーンが横切る独自の銀河形状は、元々の楕円銀河と小さな渦巻銀河が過去に衝突合体した結果であることを示しています。また、ケンタウルス座Aは銀河内に約2000もの球状星団を含んでおり、天の川銀河の約150と比較すると規模の違いがよく分かります。
この画像からは、銀河の左下には赤く表示された星形成領域が数多く見られ、右上には青く輝く若い星団を確認することができます。このスターバースト現象は、銀河の衝突によって引き起こされた結果です。
また、活動的なブラックホールは周囲の塵を食べ尽くすまで、大規模な宇宙ジェットや強力な電波を放ち続けます。
この画像は、チリにあるヨーロッパ天文台のSpeculoos(Search for habitable Planets EClipsing ULtra-cOOl Stars)南天天文台によって捉えられ、2019年7月19日に公開されたものです。
Image Credit:ESO/SPECULOOS Team/E. Jehin
https://www.eso.org/public/images/potw1930a/
http://www.sci-news.com/astronomy/centaurus-a-galaxy-07444.html
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