圧倒的存在感!ハッブルが撮影した木星の最新画像と自転する動画を公開
sorae.jp / 2019年8月9日 21時30分
詳しい解説は不要に思えるこちらの画像は、「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「広視野カメラ3(WFC3)」を使って2019年6月27日に撮影された木星の姿です。地球サイズの特徴的な大赤班をはじめ、白やオレンジから濃淡さまざまな茶色まで、色とりどりの雲に覆われた太陽系最大の惑星がくっきりと捉えられています。
この画像は、2014年に始まった「OPAL(Outer Planet Atmospheres Legacy)」プログラムによって撮影されました。同プログラムでは今年2月にもポップキャンディーのような天王星の姿が公開されて話題を集めています。
今回は木星の静止画に加えて、自転する様子を短時間にまとめた動画も同時に公開されています。木星の自転速度はおよそ9.8時間と短く、遠心力によってやや扁平な姿をしていることもわかります。
また、球体である木星の表面を平面に展開した画像も公開されています(南北ともに緯度80度までの範囲)。こちらの画像では、緯度ごとに異なる雲の帯や、大赤斑よりも小さな白い渦の分布する様子などが見て取れます。
木星の画像というと、最近では木星探査機「ジュノー」が撮影したクローズアップ画像がよく話題に上ります。極域でうずまく濃紺色の雲や、深淵をのぞき込む穴のような渦も興味深いのですが、地球の周回軌道から望遠で撮影した木星の全体像は、他の全惑星を合計した質量よりも重い木星の強い存在感を放っているようかのようです。
Image Credit: NASA, ESA, A. Simon (Goddard Space Flight Center), and M.H. Wong (University of California, Berkeley)
https://www.spacetelescope.org/news/heic1914/
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した“とも座”の渦巻銀河「NGC 2566」
sorae.jp / 2024年12月27日 21時0分
-
アルマ望遠鏡、原始星の周辺で生命に必要な有機分子の化学変化を観測
マイナビニュース / 2024年12月25日 15時26分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が10年続くプログラムで観測してきた木星・土星・天王星・海王星
sorae.jp / 2024年12月24日 20時41分
-
まるで輝く“宇宙の目” ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「NGC 2566」
sorae.jp / 2024年12月17日 21時0分
-
渦巻く“はと座”の渦巻銀河「NGC 2090」をウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年11月30日 21時58分
ランキング
-
1薬を使わずに血圧を下げるには? “特効薬”は脈拍が上がる運動と…
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月29日 9時26分
-
2「ぎゃあああ」 “セルフ給油中”の一幕を映した投稿が話題に!? ユーザーが思わず叫ぶ「恐ろしい光景」って何? ガソリンスタンドで“やってはいけないこと”とは
くるまのニュース / 2024年12月29日 8時30分
-
3これがなければ「光る君へ」は傑作になっていた…歴史評論家がどうしても看過できなかった7つの残念シーン
プレジデントオンライン / 2024年12月29日 9時15分
-
4“車”に貼ってある「謎のちょうちょマーク」に「知らなかった」の声多数! 知られざる「大事な意味」とは?
くるまのニュース / 2024年12月29日 12時10分
-
5エアコン暖房「つけっぱなし」と「こまめに消す」どっちが節電になる?プロに聞いた節電方法
女子SPA! / 2024年12月28日 8時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください