海王星やリュウグウ、木星衛星探査や太陽系の歴史が変わる?など:今週の天文まとめ
sorae.jp / 2019年8月24日 17時30分
soraeが今週お届けした天文ニュースで、注目された5つのニュースをダイジェストとしてまとめました。太陽系内のニュースが今週は注目を浴びました。
太陽系の歴史が書き換わる? 天体衝突が頻発した時期を巡る新説が登場誕生したばかりの地球や月などへ、数多くの天体が衝突したとする太陽系初期の「後期重爆撃期」に見直しを迫る研究成果が発表されました。「後期重爆撃期」はいつだったのか、新たな研究内容では、隕石の年代やシミュレーションから様々な見解が公開されています。
もしかしたら今までの太陽系の歴史が書き換わるかもしれません。
「ボイジャー2号」の海王星フライバイ探査からまもなく30周年惑星探査機「ボイジャー2号」が海王星に最接近したのが、1989年8月25日。今から30年前の話です。太陽光が地球の1000分の1しか届かない宇宙空間の中、ボイジャー2号は海王星をブレずに捉えることに成功。大暗斑が特徴的な青い惑星の姿を我々に届けてくれました。
それから30年。海王星に最接近して撮影した探査機は今もなおボイジャー2号の唯一です。
小型着陸機「MASCOT」が撮影した小惑星「リュウグウ」表面の写真が公開される小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載されていた小型着陸機「MASCOT」が撮影したリュウグウの表面の姿が公開されました。リュウグウの表面は「滑らかでエッジが鋭く明るい岩」と、「表面がカリフラワーのように不規則で一部がもろく暗い岩」の2種類が、ほぼ均等に分布している事が判明しています。
また、リュウグウの表面は2000年にカナダに落下した隕石の特徴に似ているという…
「エウロパ・クリッパー」設計の最終段階へ。打ち上げは早ければ4年後木星の衛星エウロパの探査を目的とした探査機「エウロパ・クリッパー」について、設計の最終フェーズに移行することが発表されました。エウロパと言えば、生命の存在が期待されていたり、黄色く変色した塩化ナトリウム(食塩の主成分)など興味深い特徴が幾つもあります。
エウロパ・クリッパーの観測装置はエウロパ調査に特化した機器を搭載。様々な謎が解明される可能性があります。
夏の星空を楽しみながら「光害」の調査に協力できる取り組み環境省は屋外照明による光害(ひかりがい)や大気汚染への関心を高め、大気環境の保護や観光資源化を促進するべく、夏と冬に星空の観察を推奨。8月21日から「夏の星空観察」の期間がスタートしました。
「光害」の事を知り、そして調査に協力できるというこの取り組みに、是非参加してみてはいかがでしょうか。
Image Credit:NASA/JPL-Caltech/JAXA/
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