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火星の石が「ローリング・ストーンズ・ロック」と命名。コンサートに合わせて発表

sorae.jp / 2019年8月26日 18時38分

NASAのジェット推進研究所(JPL)は8月22日、火星で見つかった石のひとつに「ローリング・ストーンズ・ロック(Rolling Stones Rock)」と名付けたことを発表しました。

インサイトが撮影した「ローリング・ストーンズ・ロック」(中央)

■ローリング・ストーンズ・ロックはどこにある?

ローリング・ストーンズ・ロックがあるのは、火星のエリシウム平原で観測を行っているNASAの火星探査機「インサイト」のすぐ近く。インサイトが着陸したのは2018年11月27日(日本時間)のことで、その翌日に撮影された写真(冒頭に掲載)に写っていました。

石の大きさはゴルフボールより少し大きい程度で、まるでインサイトから遠ざかるように転がったような痕跡が、地表に1mほどに渡って残されています。

インサイトは火星の大気圏への突入後、途中まではパラシュートを使って減速し、最後はスラスターを使って地表に軟着陸を果たしました。撮影された石はスラスターの噴射によって「転がされた」とみられており、ここからローリング・ストーンズ・ロックの名称が与えられました。

石が転がったときのイメージは、JPLがYouTubeで公開しているこちらの動画をご覧いただいたくのがわかりやすいでしょう。BGMに使われているのはローリング・ストーンズの「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」です。

■JPLの近所で開催されたコンサートに合わせて発表

発表と同じ日、JPLがあるカリフォルニア州パサデナのローズボウル・スタジアムにおいて、ローリング・ストーンズのコンサートが開催されました。メンバーに先立ってステージに登った俳優のロバート・ダウニー・Jr氏(映画「アイアンマン」など)によって、探査機のスラスター噴射で転がされた小石がローリング・ストーンズ・ロックと命名されたことが明かされています。

インサイトのチームメンバーと並ぶロバート・ダウニー・Jr氏

なお、ローリング・ストーンズ・ロックというのはあくまでも愛称であり、国際天文学連合(IAU)によって正式に命名されたものではありません。学術的な研究の対象として取り上げられることはないかもしれませんが、「科学と伝説的ロックバンドの交流」(ロバート・ダウニー・Jr)の証として、今後も語り継がれていくことでしょう。

 

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
https://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=7483
文/松村武宏

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