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あなたも市民天文学者に。遊びながら天文学に貢献できる「GALAXY CRUISE」

sorae.jp / 2019年11月4日 23時0分

国立天文台は11月1日、ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」が撮影した本物の銀河の画像を分類するゲーム感覚のボランティアプロジェクト「GALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ)」をスタートしました。パソコンのブラウザとインターネット接続環境されあれば、誰でも本プロジェクトに参加することができます。

■市民天文学者として銀河の形状や衝突の様子を分類

GALAXY CRUISEのトップページ(Credit: 国立天文台)

すばる望遠鏡では「超広視野主焦点カメラ(HSC)」を使った広大な夜空の観測が2014年から続けられています。そこには数多くの銀河が写し出されているのですが、あまりにも数が多く、研究者だけでは分類しきれないといいます。

今回スタートしたGALAXY CRUISEは、すばる望遠鏡が撮影した銀河を市民ボランティアの手を借りて分類するためのプロジェクトです。参加者は「市民天文学者」として本物の銀河の画像を確認し、銀河の形状や衝突の有無をひとつひとつチェックすることになります。

GALAXY CRUISEに市民天文学者として参加するには、事前に分類方法のトレーニングを済ませる必要があります。チェック項目は銀河の形状(「渦巻銀河」もしくは「楕円銀河」)、衝突の有無、衝突している場合はその特徴(4種類)の3ステップに分かれていて、ステップごとに用意されている例題を解くことでトレーニングを行います。

トレーニングを受けなくてもプロジェクトに参加することはできますが、銀河の特徴をうまく見分けるためにも、参加する前に挑戦しておくのがおすすめです。

■手軽に参加できる日本発のプロジェクト

操作画面の例。中央の十字で囲まれた銀河の形状や衝突の様子を判定していく(Credit: 国立天文台)

一般市民が研究に参加する「citizen science(市民科学)」には海外を中心にさまざまな分野のプロジェクトが存在していますが、日本語が用意されていなかったり、専用のクライアントソフトが必要だったりしました。

いっぽう、国立天文台が市民天文学プロジェクトと位置付けるGALAXY CRUISEは日本発ということもあり、言語はすべて日本語で、ブラウザからログインするだけで参加することが可能です。

筆者も実際に参加してみましたが、チュートリアルで目にするような特徴的な銀河から、判断に悩む姿のものまで、さまざまな銀河が存在することを改めて実感しました。すばる望遠鏡が撮影した銀河の画像を楽しみながら、あなたも天文学に貢献してみてはいかがでしょうか。

Image: 国立天文台
Source: GALAXY CRUISE – 国立天文台
文/松村武宏

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