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片方の翼を広げたような矮小銀河「NGC 5474」の珍しい渦巻構造

sorae.jp / 2019年12月5日 23時42分

【今日の天体紹介:矮小銀河NGC 5474】

片方の翼をなびかせた様に見えるこの天体は、おおぐま座に方向約2100万光年先に位置する矮小銀河「NGC 5474」です。この画像はハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」によって撮影されたものです。

矮小銀河は、その名が示すとおり小さい銀河を表しています。例えば、天の川銀河の星の数は数千億と言われているのに対し、矮小銀河は数十億以下と100分の1以下の小規模の銀河です。宇宙規模からすれば数十億の星が集まった銀河でも「矮小」なのです。

NGC 5474は、風車や回転花火などの愛称をもつ渦巻銀河「M101(NGC 5457)」の複数ある伴銀河として知られています。片方になびいたような歪んだ形状は、M101との重力の相互作用によるもの。また、一般的な”淡く消えそう”な姿とは異なり、矮小銀河では珍しい渦巻構造が見られます。

なお、M101はM81やM74の様にはっきりとした渦状腕を持っており「グランドデザイン渦巻銀河」に分類されます。

 

関連:メシエが見た宇宙のかざぐるま「M101」

Image: ESA/Hubble & NASA
Source: HUBBLE

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