7月2日深夜に目撃された火球、習志野市に続き船橋市でも隕石の破片が見つかる
sorae.jp / 2020年8月4日 20時54分
■最初に破片が見つかった場所から約1km、隕石雨だったことが明らかに
国立科学博物館は8月3日、千葉県船橋市内で隕石の破片が見つかったことを発表しました。この破片は2020年7月2日2時32分に関東地方の上空を西から東へと流れる様子が観測された火球にともなって落下したものであり、すでに習志野市内で見つかっていたものと同じ隕石(仮称「習志野隕石」)の破片が船橋市にも落下したことが確認されたとしています。
国立科学博物館によると、今回見つかった破片は重さ95gと73gの大きなものをはじめ全部で8個、合計183gに上ります。火球が観測されてからおよそ3週間後の7月22日、船橋市内にあるアパートの屋根瓦が割れているのが見つかり、その修繕の際に瓦の破片とともに地面に落ちているのが見つかったとされています。
問い合わせを受けた千葉県立中央博物館を経由して国立科学博物館がガンマ線測定を行ったところ、宇宙線の作用によって生成される放射性核種の「アルミニウム26(半減期は約70万年)」「ナトリウム22(同・約2.6年)」「マンガン54(同・約312日)」が検出されたことから、最近落下した隕石であると確認されています。
今回破片が見つかった場所は習志野市内の破片が見つかった場所からおよそ1km離れており、国立科学博物館では7月2日の火球に由来する隕石が分裂して広い範囲に落下する「隕石雨」だったことが明らかになったとしています。
なお、この火球にともなって落下した隕石の本体はkg級のサイズがあったと見積もられていますが、習志野市内で見つかった破片は全部で14個、重さは合計156gとされており、今回船橋市内で見つかった破片と合わせても1kgに届きません。国立科学博物館は、他にも大きな破片が落下している可能性に言及しています。
Image Credit: 国立科学博物館
Source: 国立科学博物館(PR TIMES)
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
はるか昔、地球にも土星のような「リング」があった可能性 隕石が落ちた場所の偏りが証拠に?
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月20日 21時20分
-
どこでもサイエンス 第292回 火星の石、ですって?
マイナビニュース / 2024年9月18日 7時34分
-
万博に「火星の石」がやってくる!重さは約13kgで世界最大級…実際に触ることも可能
MBSニュース / 2024年9月17日 19時30分
-
小惑星「2024 RW1」の落下予測に成功! 事前予測は史上9例目、太平洋側では初
sorae.jp / 2024年9月11日 21時14分
-
恐竜などを絶滅に導いた天体は「炭素に富んだ珍しい小惑星」の可能性が高い
sorae.jp / 2024年9月6日 21時33分
ランキング
-
1「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分
-
2どんな時にスマホを買い替える? 3位スペック不足を感じた時、2位故障した時…1位は?
まいどなニュース / 2024年9月23日 16時0分
-
3健康診断の数値が改善する7つの習慣とは…いわき市で糖尿病の専門医師が解説・福島県
福島中央テレビニュース / 2024年9月23日 14時31分
-
4痛くて腕が上がらない…【医師監修】五十肩という思い込みには要注意!痛みの原因と病状セルフチェック
ハルメク365 / 2024年9月23日 11時50分
-
5コーヒーよりもはるかに効果的…88歳医師が「長生きしたいならこれを飲むべき」と強く勧める"飲み物"
プレジデントオンライン / 2024年9月23日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください