IHI、火星衛星探査計画「MMX」の推進装置を受注。サンプルリターンミッションに貢献
sorae.jp / 2020年10月2日 11時13分
火星に到着したMMX探査機の想像図(Credit: JAXA)
株式会社IHIはグループ会社の株式会社IHIエアロスペース(IHI)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている火星衛星探査計画「MMX」の探査機用の推進装置を受注したことを発表しました。
IHIエアロスペースの推進装置はMMXの探査機の「火星周回軌道に探査機を投入する往路モジュール」「火星近傍での活動や地球へ帰還するための復路モジュール」「探査機を軌道に投入するための加減速・姿勢制御」に使用されます。また、推進装置は推力500N級の2液式(ヒドラジンの燃料と酸化剤)大推力エンジンや姿勢制御用の推力22N(20台)の小型エンジン、無重力状態で液体だけを排出することが可能な推進薬タンクなどから構成されています。
なお、IHIグループは今回の推進装置以外にも、MMX向けに「望遠カメラ・広角分光カメラ・惑星空間放射線環境モニタなどの観測機器」「サンプルリターンカプセルの前面ヒートシールド・分離継手・パラシュート放出機構」などの開発に携わっています。
関連:JAXAの火星衛星探査計画「MMX」、サンプル採取の目標がフォボスに決定
Image Credit: JAXA
Source: IHIエアロスペース
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